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地元の女友達と私を比べる夫「嫁選び失敗した」→私「嫁って誰のこと?」真実を知った夫が青ざめたワケ

夫は調子に乗りやすいタイプ。人前で妻である私を見下して、笑いものにすることも少なくありません。気分の良いことではありませんが、面倒なので黙ってやり過ごしていました。

ある日、夫は地元の仲間たちとのBBQに、私と2歳の息子を連れていきました。いつものように私をバカにする発言を連発していたのですが、ぐっと我慢……。しかしその帰り道に——。

BBQでのダメ出し

BBQから帰る車中で、「その格好で来るなんて、空気読めてない」と夫はイライラしている様子。その日の私は、料理の準備や子どものお世話がしやすいように、動きやすいTシャツとジーンズに、日よけのためのキャップをかぶっていました。

 

「動きやすさ重視で選んだんだけど、変だったかな?」と聞くと、夫は大げさにため息をついて「俺の地元の友だちを見た? 白ブラウスにスキニーでおしゃれな格好をしていたじゃないか!」と言います。

 

夫の言う地元の女友だち・Aさんは、モデルのようなすらっとしたスタイルできれいな肌をしていました。明るくて誰とでもすぐに打ち解けるタイプで、私にもたくさん話しかけてきてくれました。

 

Aさんは、4歳の子どもを連れて地元に戻ってきたシングルマザーだそうで、その日は子どもを実家に預けていたとのこと。自分から話しかけるのが苦手な私でも、彼女とは仲良くなりたい――そう思って自ら連絡先の交換を申し出たほどでした。

 

「同じ子持ちなのに、見た目も振る舞いも全然違うなぁ」と、Aさんと私を比べ、薄笑いを浮かべた夫。彼女はたしかに素敵な人ですが、それとこれとは話が違います。彼女を引き合いに出して、夫は私のことを貶めるのです。

 

その後も私への文句は止まりません。私がBBQに持っていった漬物はババくさいと笑い、Aさんが持ってきたサラダはオシャレでおいしかったと絶賛したり、彼女はいつも会話の中心にいたのに私は端で笑っているだけでなんて地味なんだと罵ったり、終わらない暴言に心が折れそうでした。

 

初めてできた味方

その日の夜、Aさんから「今日はありがとう!」と絵文字付きのメッセージが届きました。そのメッセージは、準備や片付けをした私への感謝と労い、自分たちだけで盛り上がってしまい申し訳なかったという謝罪。夫に傷つけられた心が少し癒された気持ちでした。

 

当たり障りのない会話を続けていると、Aさんから「実は、あなたに謝りたいことがあって……」というメッセージが。文面なのに、なんだか雰囲気が変わった気がして、私は思わず身構えました。

 

「あなたの旦那さん、私を見習ってもっと愛想を良くしろ、とか言ってましたよね? あんなに気を遣ってくれてる奥さんに対して、そんなこと言うなんて……私もたしなめたりしたんですけど、不快でしたよね。ごめんなさい」夫の暴言を注意し、私を気遣ってくれたのはAさんが初めてでした。思わぬメッセージに涙が流れます。

 

そのまま私の感情は決壊。これまでの夫の暴言の数々をAさんに打ち明けてしまったのです。

 

彼女は私の話を聞いてくれ、「昔からそういうところはあったけど、結婚して子どもができたら変わると思ってました」と言います。「許せない……」と私と一緒になって怒ってくれるAさん。「お願いだから、我慢しすぎないで……。私は味方だから、なんでも言ってくださいね!」とやさしい声をかけてくれました。

 

私は泣きながらスタンプを返すのが精いっぱいでした。

 

妻の反論

その少し後のこと。夫の地元でお祭りがあり、それに合わせて親族や友人が義実家に集まるのが恒例になっています。もちろん私たちも欠かさず帰省しますが、その場でも夫は私をバカにして笑いものにするのです。

 

「こないだみたいにダサい格好で行くなよ? 」と夫。しかし義実家では料理の手伝いもあるし、子どももまだ小さいので、動きやすい格好でないと大変です。私は困惑していました。

 

夫は「また地元の奴らも来るからな! 俺に恥ずかしい思いをさせないようにせいぜい頑張ってくれ」と続けます。どうやらAさんは義実家の近所に住んでいるのだそうで、地元に戻ってきた今年はおそらく義実家に遊びに来るよう。

 

Aさんにまた会えるのは嬉しい半面、比べられてバカにされるのはうんざりです。「小さいころからあいつは愛嬌あって、親戚みんなに好かれてたなぁ。お前と違って」と相変わらずの暴言が止まりません。

 

私は意を決して「前からこういうのやめてって言ってるよね? 誰かと比べてバカにされるのは、ものすごく不快なの」「この間のBBQのときもそう。みんなの前で私のことバカにして、すごく傷ついた」と夫に伝えました。

 

夫から返ってきたのは予想外の反応。「俺はお前のためを思ってわざわざ人前で言ってやってんの! 人前で笑われたほうが、お前も自分磨きする気になるだろ?」と、信じられない発想でした。

 

そんなことでやる気は出ない、もうやめてほしいと伝えても聞く耳を持ちません。ついには「これ以上俺に恥をかかせるようなことがあったら許さないからな!」と鼻で笑い、どイヤホンをしてスマホをいじり始めました。

 

私もなかば諦めた気持ちで、夫に背を向けました。もう我慢の限界です。

 

 

最後の情け

そんなこんなで義実家での集まりを終え、自宅に帰ってきた夜のこと。あれだけ言ったにもかかわらず、夫は親戚や友だちの前で「うちの嫁は料理が下手」「愛想もなくて困る」などと私のことを見下し、笑っていました。

 

「人前で私をバカにするのはやめてって言ったよね?」と言うと、夫は「全部本当のことだろ! みんな笑ってたし、おもしろがってたじゃないか。それにあいつは今日も変わらずちやほやされてたなぁ……なのにお前ときたら、隅っこで黙ってて、会話に全然入れてなかったよな?」と、Aさんを引き合いに出して私を落とします。

 

でも私は料理をしたり運んだりお茶を出したりと大忙し。私は会話に参加する余裕もなく動き回っていたのに、夫は「料理くらいしながらでも、もう少し愛想よくできないもんかね……まぁ、お前には無理か」と言い放ちました。「そんなんだから、俺だってお前を他人と比べざるを得ないんだよ」と絶対に非を認めないのです。

 

これが最後の私の情けでした。それなのに夫は「あ~あ! 嫁選び失敗したな! アイツと結婚しておけばよかった〜」と私との結婚まで全否定です。

 

それなら再婚したら?

それから1週間後、地元の友だちとの飲み会から帰った夫は相変わらず私とAさんの比較ばかり。「あいつが俺の嫁ならな〜。そしたら今ごろ俺は毎日、幸せだったんだろうなw」と笑います。

 

「そこまで言うなら、Aさんに再婚を申し込んだら? 私にはもう関係ないから」と私。夫は怪訝な顔をして私を見ます。

 

実は離婚届はすでに提出済み。以前、夫が飲みの席で気が大きくなり、「俺は困らないから、いつでも離婚してやるよ」と冗談交じりにサインしたものを私が保管しており、役所には私の署名もして提出しました。

 

「あっ……!」と思い出した様子の元夫。

 

子どものことを考えるととても悩みましたが、母親のことをこんなにもバカにする父親の存在は、子どもにとっても良いわけがありません。覚悟を決めて、役所に提出したのです。

 

すると夫は「冗談のつもりだったのに……。提出は取り消せないのか?」と顔を青ざめさせて言いました。しかしもう私は腹をくくっています。まとめておいた荷物を持ち、眠っている子どもを抱き上げて家を出ました。

 

夫のプロポーズの結果は?

私たちが出ていって途方に暮れた元夫ですが、すぐに立ち直り、Aさんにプロポーズしたそう。実は、私とAさんは離婚後も親交が続いており、彼女からの報告で知りました。

 

もちろんAさんが元夫のことを相手にするわけがありません。キッパリと振ったとのことでした。

 

しかし相変わらず気が大きい元夫。プロポーズをする前から、仲間内には「Aは俺のことが好きで離婚した」「Aと再婚するために俺も離婚を決めた」などと豪語していたようです。大口を叩いたくせに振られ、仲間内でも気まずくなったよう。今は少し孤立気味だという話も聞きました。

 

さらにAさんは、元夫に態度を改めるようキツく注意してくれたそう。自分の態度がいかに私を傷つけたかを丁寧に説明してくれたとのことですが、元夫は「悪気があったわけじゃなくて、ただのジョークっていうか、その場のノリっていうか……」と言い訳を繰り返し、反省した様子はなかったそうです。

 

「笑えないジョークはただの悪口だ」と指摘すると、さすがに落ち込んでいたようでしたが、やはり私は離婚して正解でした。

 

元夫との結婚生活は嫌な思い出になったけれど、Aさんと友だちになれたのはせめてもの救い。それに、離婚を決意できたのもAさんが味方になってくれたからです。彼女がいなければ、私は今も元夫の"冗談"に耐える日々を過ごしていたかもしれません。

 

もう、誰にも見下されないし、見下されても黙って耐えるような私ではいられません。ようやく自分を取り戻せた自分の尊厳を大事にして生きていこうと思っています。

 

【取材時期:2025年7月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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