応援してくれる彼
交際を始めてしばらく経ってからも、私たちは朝から晩まで途絶えることなく連絡を取り合っていました。しかし、私は実習期間に入ることに。以前のように頻繁な連絡は難しくなってしまいました。
実習の日は帰宅後も課題に追われ、気づけば深夜2時を過ぎている……なんてことも珍しくありませんでした。
そんな中、毎日のように彼からの「頑張ってね! 応援してるよ!」「●●(私)ならきっと大丈夫!」というメールが届き、彼の気づかいがとてもうれしかったです。
思いがズレ始めて
そんなある日、私は翌日の実習の打ち合わせが長引いてしまい、帰りが遅くなってしまいました。
長い時間、携帯を見ることができず、やっと見られたと彼からのメッセージを確認。彼から届いた順番に見ていると「大丈夫? 今日も頑張ってるね」「お疲れさま! 今日は遅いんだね」と、いつもと変わらない内容が綴られていましたが……次からのメッセージに思わず手を止めてしまいました。
そこに書かれていた内容は、「なんで?(仕事)終わってるよね?」「他に男でもいるの? そいつと連絡してるんだろ」というもので……。
わかり合えない
焦った私は慌てて電話をかけました。電話に出た彼に、怒っている様子はなくて……。むしろ不安や寂しさから今日のようなメールを送ってしまったことに落ち込んでいるようでした。彼の思いに気がつけなかった私も悪いと思い、彼を責めることはしませんでした。
しかし……。この出来事を忘れかけていた実習の最終日前日のことです。その日も以前と同じように帰りが遅くなってしまい、私は不安な気持ちで携帯を開きました。そこには……「こんなに遅いなんて浮気だろ! 」「実習で忙しいなんて嘘だ」というメッセージのほかに、彼から数十件の不在着信が……。
結局、このときも彼に連絡をすると、彼は自分の行動を謝ってくれ、私に直接怒りをぶつけてくることはありませんでした。
素直に反省の言葉を口にする彼のことを、当時の私は許してしまっていました、けれど、彼と別れかなりの年月が経った今、それで本当によかったのかと今でもふと考えることがあります。この出来事は、恋愛において互いの生活を理解し合うことの大切さをを学ぶ、ひとつの大切な経験となりました。
著者:榊原愛七/30代女性・1児の母。看護師・カウンセラー兼、恋愛エピソードを執筆するライター。
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)
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