子どもの会計を要求!?
ある日の夕方、1歳の息子とスーパーでレジに並んでいると、5歳くらいの男の子がたったひとりで私のすぐ後ろに並んでいました。手にはお菓子とジュースを持っていて、「親は一緒じゃないのかな?」と少し気になりましたが、私の順番が来たので商品の入ったかごをレジ台に置きました。
するとその男の子が、ごく自然な様子で、手にしたお菓子とジュースを私のかごに入れてきたのです。「えっ?」と困惑していると、少し離れた場所にいた女性がニコニコしながら近づいてきて、笑顔で私に「すみません〜。子どもが先に並んじゃったみたいで。私、他の買い物もあるので、この子の分一緒に払ってもらっていいですか?」と言います。
初対面の人からの突然の、しかもまさかのお願いに驚きと困惑を覚えましたが、私はすぐに「申し訳ありませんが、知らないお子さんの分までお支払いすることはできません」ときっぱりとお断りしました。
すると、女性の笑顔はみるみるうちに消え失せ、表情は険しくなります。「え〜!? たった200円くらいじゃないですか。あとで返すし、立て替えてくださいよ。せっかく並んだ子どもがかわいそうだとか思わないんですか?」と、責められる筋合いなど一切ないのに、なぜか私が悪者のように言ってきます。理不尽さに全身が震える思いでした。
すると、前の人のお会計を終えたレジの店員さんがその女性に向かって、「お客様、恐れ入りますが、お子様のお支払いは親御様ご自身でお願いいたします。それに、お子様はまだ小さいですし、おひとりでいらっしゃると迷子と判断することもございます。目を離さないようにしていただけると幸いです」と毅然とした態度で伝えてくれました。女性は「はぁ……もういいです」とため息をつき、男の子を連れて不機嫌そうに売り場に戻って行きました。
子どもを連れて買い物に行く大変さは私もよくわかります。しかし、だからと言って目を離していいわけではないですし、ましてや他人に支払いを押し付けていいはずがありません。私も子どもと買い物に行った際は、きちんと目を離さずにいようと、改めて心に留めておくきっかけになりました。また、今後もおかしいことはおかしいと、ハッキリ意思表示することが大切だと痛感した出来事です。
著者:遠山奈津子/30代・会社員。お出かけが大好きな、1歳のひとり息子を育てるママ。休日は公園巡りで息子のエネルギーを発散中。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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