オシャレな店内で強烈なにおいが…
店内は木目調のインテリアで統一され、心地良い音楽も流れており、居心地の良い空間でした。ところが、食事をしている最中、ふとした瞬間に鼻を突くような強烈なにおいが漂ってきたのです。
最初は気のせいかと思いましたが、空気がどこか重たく感じられ、においは次第に強まっていきました。それは、まるで湿気がこもったカビのような、なんとも言えない不快なにおいでした。
え、私のせい!?
「え、何このにおい……?」と私は心の中でざわつき、さりげなく自分の服や持ち物を確認しました。もしかして、自分ににおいがついているのでは? あるいは料理に何か問題があったのでは? そんな不安でいっぱいになり、食事に集中できなくなってしまいました。
周囲を見渡すと、Aさんを含め、他のお客さんは特に気にしていない様子です。もしかして、自分だけが感じている? そう思うと、なんとも言えない焦りと恥ずかしさが込み上げてきました。
店員さんからの説明に…
その後、食事を終えて席を立ち、レジの前に向かったとき、カフェの店員さんが「お待たせしました。先ほどから掃除をしていたのですが、トイレの排水管に不具合がありまして、店内ににおいが漏れてしまっていたようです。本当に申し訳ありません」と丁寧に説明してくれました。
そのひと言で、すべての疑問が解けました。私が感じていたにおいの正体は、カフェの設備トラブルによるものだったのです。原因がわかってホッとした半面、「私のせいじゃなかったんだ」と気付いた瞬間、妙に力が抜けてしまいました。
このとき感じたのは、自分が過剰に反応していたことへの気恥ずかしさと、においの原因がわかってもなお鼻の奥に残るような、あの強烈な臭いへの嫌悪感でした。
まとめ
何げない食事の時間が、思いがけず印象に残る出来事へと変わってしまったこの経験。においというのは、目に見えないだけに、人の感覚や心の動きを大きく左右するのだと改めて感じました。今思えば、あのとき慌てて自分を疑わず、少し冷静になって状況を見ていればよかったのかもしれません。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:遠藤紗代/30代女性・パート
イラスト/やましたともこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)
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