年上女房は気に入らない?義母の理不尽な要求とは
ある日、義母から「今週末そっちに行くから。客間の掃除よろしくね」と突然の連絡がありました。しかし、その日は夫と外出の予定があり、別の日にしてほしいと伝えると「どこへ行くの?」と食い下がってきます。この時点で「しまった!」と思ったのですが、正直に「妹から演劇のチケットをもらったので、観に行く予定です」と答えました。すると義母は、当然のように「私も行きたい」と言い出しました。
妹はヘアメイクの仕事をしており、今回はたまたまチケットを2枚譲ってもらえたのですが、追加でもらえるようなものではありません。それを伝えると、義母の口調がだんだん苛立ってきて……。「まったく、あなたって本当に役に立たないわね。私が観劇好きなの知ってるでしょ?だったら、あなたの分を譲りなさいよ。私と息子で行ってくるから!」
以前にも似たようなことがあり、その際は義父と夫から義母が注意を受けていました。ですので私は冷静に、「それなら夫に直接確認してください」と伝えました。すると義母は苛立ちを隠さず、吐き捨てるように「ほんと、生意気な嫁ね……全部あなたのせいよ。私のかわいい息子が反抗するようになったのは!」あまりに唐突な言葉に、私は思わず絶句しました。
義母は続けて、「やっぱり年上との結婚なんて認めなきゃよかった。尻に敷かれて、ほんと息子がかわいそう」と言うのです。私は、「3歳上なだけですよ。そんなに珍しいことではないと思います」と返しましたが、義母の暴言は止まりません。「せめて見た目だけでもかわいければよかったのにね。あなたって“年相応”というか、ちょっと老けてるのよね」と止まりません。
最終的には、「地味顔には派手な服が意外と似合うのよ。私の服、あげようか?」と言い出し、その“お礼”として「日曜にレストランを予約しておいて」と頼まれました。「お店の情報はあとで送るから。週末に行くから、部屋の掃除は忘れないでね」と言って電話は切れ、私は大きくため息をつきました。
お礼の連絡かと思いきや…まさかの“におい攻撃”
週末、義母がわが家に泊まったあとに一応お礼の連絡がありました。先週、義母との電話のあと、私は妹に連絡をして義母の分の観劇チケットを手配し、レストランの予約も済ませました。しかし、義母が希望していたレストランはあまりにも高かったので、口コミで評判のよい別のレストランを予約したところ……。
義母は、納得できなかったようで「共働きなのに、ちょっと高いレストランも予約できないなんて、そんなに余裕がないの?……あ、働いてるって言ってもあなたは在宅よね。やっぱり稼ぎが悪いのかしら」さらには、「在宅でずっと家にいるのって、あまりよくないのよ」と言ってきました。
「えっ、どうしてですか?適度な運動などはしていますけど」と聞き返すと、義母はあっさりとこう答えました。「違うのよ、家がにおうの。加齢臭みたいなにおいがしたでしょ?」そこで私は思い出しました。義母が家に来たときに「家がにおう」「加齢臭がする」と言っていたのです。
そして義母は続けました。「毎日ずーっとあなたが家にいるせいか、部屋中がすごくクサかったの。はっきり言うけど、においの原因はあなたで間違いないわ。息子は何もにおわなかったし。もう少しちゃんとケアをしたほうがいいわよ?」あまりの言いように驚きつつも、「ご指摘ありがとうございます。これから気をつけますね」と答え、電話を終えようとすると……。
「まあ、次に行くまでに加齢臭はなんとかしておいてね。家がクサいなんてストレスでしかないでしょ?」そして、さらに追い打ちをかけるように、「あ、私が行くときにあなたが外に出ててもいいわよ?そしたら少しはにおいも抑えられるし。……まあ、これはあくまで“提案”だからね。別に出ていけって言ってるわけじゃないから。ふふっ」そう言って、義母は電話を切っていきました。
においの原因が判明!?妻が仕掛けた逆襲に義母は…
義母がわが家に泊まりに来た日、私は実家に帰りました。すると早朝、義母から連絡が。「悪かったわね〜。この前、“私が来たときは、あなたがよそに行っててもいい”って言ったから、実家に帰ってくれたんでしょ?そのおかげで、今回はあまり家がにおわなかったわ。もしかして、加齢臭対策もしてくれてたの?ふふっ」
私は少し戸惑いながらも、「いえ、まだ特に何もしていません」と正直に答えました。すると義母は、「じゃあ、あなた自身がすっごくクサかったってことかしら。あ、でもたしかに夜はきつかったわね」と言い出しました。何があったのか尋ねると、「息子がね、客用の布団はクリーニングに出してるって言うから、あなたの布団を借りたのよ。でも、それがまあクサくてクサくて……全然寝られなかったの。おかげで寝不足になって、目の下にクマができちゃったわ」
そんなに臭かったのかと驚いた私は、少し戸惑いながらも静かに伝えました。
「あの……それ、以前お義母さんが使った布団なんですけど」
「は?」
実は、夫が“客用の布団はクリーニングに出した”と言ったのは嘘。私は落ち着いた口調で説明しました。「お義母さんがあまりにも私のことを“クサい”とおっしゃるので、試してみたんです。夫は私のことをクサいと思っていませんし、もしかしてにおいの原因はお義母さんなのでは?と思いまして」
すると義母は、怒りを露わにしてこう言いました。「はぁ!? 私がクサいわけないでしょ!!」ですが、最初に「クサい」と言い出したのは義母です。それを指摘すると、義母は不機嫌そうにこう返してきました。「いいから早く帰ってきなさい。息子の前で、しっかり説教してあげるから」その言葉に、私は静かに言い返しました。
「その前に、お義母さんですよ。夫がこれからいろいろとお話ししたいそうです。しっかり話を聞いて、反省してくださいね」その言葉に、義母は一瞬言葉を失ったようでした。電話の向こうから何も聞こえなくなり……。
突然、家に来た義母に事実を伝えると…!
それからしばらくして、義母から再び連絡がありました。私への数々の暴言について、夫や義父から厳しく叱られたことに触れた義母は謝罪の言葉を述べました。さらに義母は、「息子から“もう家に来るな”って言われたけれど、あなたのほうから説得してもらえないかしら?私も反省しているって伝えてくれない?」と、私に頼んできたのです。
私は「それは難しいです」と冷静に返しました。すると義母は不満げな声で、「どうして?本当に反省しているのに。都会を満喫するのが私の楽しみだったのよ」と続けました。「ホテルに泊まればいいじゃないですか」と答えると、義母は「余計な出費になるでしょ?交通費もかかってるのに、ひどいわよ。私の存在が迷惑だって言いたいの?」と詰め寄ってきます。
そこで私ははっきりと、「そうですね。今後も“家には来ない”という距離感でお願いします」と伝えました。すると義母は少し間をおいてから、「これからはそうするけど……最後にひとつだけお願いがあるの」と言いました。「実は、もうあなたたちの家の近くにいるのよ。今回だけ泊めてくれないかしら。本当に、これで最後にするから……」驚いた私は、静かに真実を伝えました。「もう、そこには住んでいません」実は夫が会社を辞めてフリーランスのエンジニアになったこともあり、私たちは都会を離れて田舎へ引っ越していたのです。
義母は「引っ越し先を教えてほしい」と言ってきましたが、これ以上干渉されたくないので「無理です」ときっぱり断りました。義母は「もう干渉はしない」と繰り返しますが、"わが家に近寄らない”という約束をすでにあっさり破っているのです。そんな義母を信じることはできません。「もう失礼な態度はとらないから、家に来るななんて言わないで」と、なおも“来る気”を見せる義母に対し、私は「今後は親戚の集まりなどがあれば参加しますが、それ以外は距離を置かせていただきます」と伝えました。
その後、私と夫は義母のアドレスをブロック。最終的に義母は近くのホテルに宿泊し、そのまま自宅へ戻ったようです。幸い、理解のある親戚や義父とは今も良好な関係を保っており、私たちの生活に支障はありません。引っ越してからは、義母の“襲来”もなくなり、私と夫はゆったりとした週末を過ごせるようになりました。そして引っ越しから3カ月後、私の妊娠も発覚。今はストレスのない環境で、穏やかな妊婦生活を満喫しています。
◇ ◇ ◇
“家族だから”と我慢し続けるのは限界がありますよね。しっかりと境界線を引くことで、自分自身や家族の心が守られることも。義母には自分の言動をしっかり反省してほしいですね。
【取材時期:2025年5月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。