こんにちは。離乳食インストラクターの中田 馨です。離乳食は生後5カ月ごろから始まり、1歳半ごろで終了します。離乳食完了期が終われば、赤ちゃんは大人と一緒の食事を食べてもいいのでしょうか?
今日は「離乳食完了期が終わったら大人と一緒の食事でいいの?」というテーマでお話ししますね。
離乳食完了期が終わったら大人の食事と一緒でいい?
答えからお伝えすると、離乳食完了期が終了しても、大人と一緒の食事は食べられません。その理由は2つあります。1つは子どもの内臓は未熟であること、もう1つは身体機能が未熟であることです。
赤ちゃんは生まれてから、母乳や育児用ミルクを飲んでいましたが、生後5カ月ごろから離乳食を食べ始め、約1年で離乳食完了期が終了します。つまり、まだ食事を食べ始めて1年しかたっていないということです。
1歳半の子どもは、まだ内臓機能は大人と同じように働いていないですし、咀嚼力もまだまだ未熟です。大人がすぐに噛み切れる食べ物も、うまく食べることができません。ですので、離乳食完了期が終了しても大人と同じ食事は食べられません。
離乳食完了期後はどんな食事がいいの?
離乳食完了期が終わったら幼児食に入ります。幼児食のポイントは「離乳食の延長ととらえる」ということです。
・素材を生かしたメニューにする
・大人の食事よりも薄味にする
・大人の食事よりも小さくやわらかくする
・油ものは少量をたまに
・まだ食べないほうがいい食材がある
この5つのポイントを忘れないようにしましょう。
考え方は離乳食と同じですね。食べないほうがいい食材とは、たとえば生卵、刺身、刺激のある食べ物など、離乳食期にも食べなかった食材です。初めて食べる食べ物は幼児期になっても「これは大丈夫かな?」といったん立ち止まって考える必要があります。
大人の食事から取り分けごはんがラク
とはいえ、幼児になってもごはんを子どもだけ別にわざわざ作るのは大変ですよね。私は、わが子が幼児期のとき、大人と同じメニューをこんな工夫をして食べさせていました。
・お味噌汁や煮物はだしで2倍ほどに薄める
・しょう油やソースをかけるものは少量だけ。かけなくてもOKならかけない
・大人の食事の味つけをだしを効かせて薄めにする
実は、子どもが小学生になった今も幼児期のまま、だしを効かせた薄味の食事をしています。大人にとっても素材を生かした食事はおいしいので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。