スイカは1日200gが適量!
夏といえば大きなスイカにかぶりつくのが楽しみですよね。ただ「どれくらい食べていいの?」と気になりませんか?
スイカの適量は1日200g、Sサイズのスイカであれば約1/8切れが目安。この200gというのは国が健康のためにすすめている、果物の1日分の目標量なんです。
果物にはビタミンやミネラル、食物繊維がたっぷり含まれていて、適量を食べれば高血圧や肥満、糖尿病のリスクが下がるといわれています。
でも実際のところ、日本人の1日の平均摂取量はたったの98.9g。目標の半分にも達していません。しかも10人中4人はまったく食べてないという衝撃の結果も。
旬のスイカを賢く取り入れて栄養バランスを整えましょう!
食べすぎに注意!スイカの思わぬ落とし穴
冷やしたスイカのような食べ物を食べすぎると、体質によってはおなかがゆるくなることも……。
これには体の仕組みが関係しています。食べ物が胃に入ると「腸を動かせ!」という指令が出て、腸の動きが活発に。
本来なら便は腸の中で1~2日かけて水分を吸収し、少しずつ塊になっていきます。ところが、おなかが弱い人が冷たいスイカをドカ食いすると、腸が急に動きすぎてしまうんです。
その結果、まだ水分を多く含んだ"未完成の便"が出てしまうことに。「冷たいものを食べるとすぐにおなかの調子が悪くなる」という人は要注意ですね。
子どもはどれくらいまでOK?年齢別の目安量
子どもは大人に比べて体が小さいので、年齢や体格に合わせて食べる量を調整するのがおすすめ。
はっきりとした決まりはありませんが、以下の量を目安にしてみてください。
・乳幼児:50~100g
・小学生以上:100~200g
一気に食べさせない、スイカを冷やしすぎないのもポイントです。
スイカには体にうれしい栄養も!
食べすぎは良くありませんが、スイカには次のような、体にうれしい栄養素がたくさん入っています。適量を守って積極的に食べるようにしましょう。
カリウムでむくみ予防!
カリウムは、体の中にある余分な塩分を排出してくれる効果があります。
ラーメンやおつまみなど塩分の多いものを食べた次の日、むくみで顔がパンパンになる人にはぴったり。
とくに夏場は汗と一緒にカリウムが流れ出てしまうので、スイカで補給するのがおすすめです。
リコピンは紫外線ダメージに◎
夏の天敵といえば紫外線!スイカの赤い成分「リコピン」には、日焼けによる肌の赤みや色素沈着などのダメージを軽減する効果が期待されています。
リコピンといえばトマトが有名ですが、実はスイカのほうが1.5倍も多く含まれているんです。
日差しをたくさん浴びたときは、スイカを食べて紫外線ダメージを軽減しましょう!
シトルリンで血流改善
日本人の研究者によってスイカから発見された栄養成分「シトルリン」。
シトルリンには血管を広げる作用があり、運動パフォーマンスを向上させたり、疲労を軽減したりする効果があるといわれています。
血行も良くしてくれるので、女性の悩みである冷え性の改善にも効果的ですよ。
適量を意識してスイカをもっと楽しもう!
スイカは食べすぎるとおなかを壊すことがありますが、実は体にうれしい栄養素もたっぷり詰まっています。
この夏は、1日200g(子どもは50〜200g)を目安に取り入れてみてください。