30代で芽生えた結婚願望
私はずっと結婚願望がないまま生きてきました。お付き合いしている人もいましたが、恋人とは一緒にお酒を飲めて楽しく過ごせればそれで満足だったのです。
でも、30歳になって気がつけば周りは次々と結婚し、出産した人もちらほら。結婚して、幸せそうな友人などを見ているうちに、私自身も「結婚したいな」と思うようになっていました。
当時、私は30歳。4年付き合っていた4つ年下の彼がいました。彼との結婚を望むようになりましたが、彼とは結婚の話をしたことがありませんでした。とはいえ、年下の彼に自分から「結婚したい!」と言い出すこともできなくて……。
そこで、彼が結婚に対してどう考えているのかを探るべく、私は以前から悩んでいたことを彼に相談してみることにしました。
探りを入れた後の彼の反応は?
「海外に興味があるから、2年間、青年海外協力隊として海外に行ってみたい」
以前から、私は青年海外協力隊に関心を持っていました。ただ、派遣期間は原則2年。もし協力隊として行けるなら2年は帰るつもりがないと伝えました。
すると、彼は「行ってらっしゃい」と即答はしなかったものの、「やりたいのなら行ったほうがいいんじゃないかな」と、私の海外行きに賛成してくれている様子。彼の答えからは、まだ結婚を考えているようには見えませんでした。
そこで、私はもう少し突っ込んでみることに。「遠距離恋愛になるけど大丈夫? 今後のことはどう考えてる?」と彼に尋ねました。
その後、今後について2人で話し合いを重ねました。そして、話し合いの中で、彼が「2年間の遠距離恋愛を終えたら、結婚しよう」と言ってくれたのです!
2年間の遠距離恋愛の末…
そのあと、2年間の海外赴任を経て帰国した私。国内で就職したタイミングで彼と結婚しました。結婚に至るまでの約2年間で、結婚式や住まいをどうするか彼とじっくり話し合い、挙式前には新居を建てる話まで進められました。
新居を建てることに対して、彼のご両親は「まだ早いのでは?」と難色を示していたようですが、なんとか話がまとまって着工。建設時点では子どもがいなかったので、子ども部屋をどうするか悩んだことをよく覚えています。それからはスムーズにことが進み、両家の顔合わせをおこなって、無事に結婚することができました!
結局、私が海外にいた2年間は彼とはほぼ連絡を取らず、一度も会うことはありませんでした。海外の通信状況が悪く、メールや電話ができなかったのです。
遠距離恋愛でお互い不安になるなか、ちゃんと待っていてくれた彼には感謝しかありません。きちんとしたプロポーズの言葉はなかったですが、あのとき「遠距離が終わったら結婚しよう」と彼が言ってくれて、うれしくもありましたが安心したことを覚えています。
彼との間に生まれた子どもとともに、今は家族3人で幸せに暮らしています。
文:田中もも/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!