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「弟の奥さんを妊娠させた…」夫の不倫告白→私「じゃあお幸せに」その後、略奪女が崩れ落ちたワケは?

結婚式からわずか3カ月。新婚ながらも毎日私は仕事で忙しくしていました。そんなある日、夫から「別れてほしい」と一方的な離婚の申し出が。

「急に何を言い出すの?」と聞くと、「実は……弟の嫁さんとの間に、子どもができたんだ。だから、俺、責任取らなきゃと思って……」と夫。まさか、実の弟の奥さんに手を出すなんて……!

結婚式直後から義弟の妻と浮気していた夫

私は仕事で家を空けることが多く、夫は在宅ワークがメイン。義弟は海外赴任中で、夫の浮気相手である義妹は専業主婦です。どちらも夫婦の時間は少ないものでした。だからといって、浮気が許されるわけがありませんが……。

 

夫はとにかく平謝り。しかし義妹がどうしても子どもを産みたいと言うのだそう。「正直俺はすぐに子どもが欲しかった。でもお前は仕事が落ち着いたらって言うだろ? でもそれっていつ? ってずっと思ってた。だから今回の妊娠は心から嬉しい!」と言う夫。

 

ただ私は計画的に準備をして、出産した後も仕事に戻れるようにしたかっただけなのに……。なんだか私が責められているような気持ちになり、うつむいてしまいました。

 

「お前と弟には本当に悪いと思ってる……でも、もう子どもができた以上、責任を取るしかないだろ? この子の存在には、何か意味があると思いたいんだ」と夫は熱く語ります。私は混乱しながらも「子どもがほしいのは知ってたけど、こんな形で産まれてくる子どもが、みんなに祝福されると本気で思ってるの?」と言ってしまいました。自分でも嫌なことを言っているとわかっています。

 

しかし、「え? 普通に喜んでくれるだろ?」と夫はきょとん顔。「子どもに罪はないんだし、なんだったら初孫になるし! うちの両親は泣いて喜ぶんじゃないか?」「母さんたちも孫の顔を早く見たいって言ってたし、俺は長男としてそれを叶えてやれるんだよ! みんなにたくさん祝福されるに決まってる!」と言い張ります。

 

おなかの赤ちゃんに罪はありません。私は慰謝料を請求すると約束し、離婚を承諾しました。

 

夫はどこか浮き足立っていて、離婚という現実の重みをまったく理解していないように見えました。今から離婚届を取りに行くと張り切る姿に、私はますます虚しさを感じたのです。

 

義母の気遣いと動じない嫁

翌日、義母から電話がかかってきました。「本当にごめんなさい! 息子から聞きました。 弟の嫁もたいがいよ! まさか兄の子を妊娠するなんて……!」と勢いよくしゃべります。

 

あまりに義母が怒っているので、少しだけ心が晴れました。義母が悪いわけでもないと思い「私は大丈夫ですから……。それよりも、お孫さんができたんですし、喜ばしいことじゃないですか」となだめるように言うと、「全然喜ばしくなんかないよ!」と義母。

 

「そりゃ、孫の顔は見たかったわよ……だけどね、私はあなたと息子の間にできた孫を見たかったの。それにしても、どうしてあなたはそんなに冷静でいられるの? もっと泣き喚いてもいいのに……」義母の勢いは止まりません。「息子が悪いのは百も承知よ。でもね、あの女だけは許せない。勘違いして調子に乗って……。なんとかしてお灸を据えてやりたいくらいよ!」と続けます。

 

たしかに、私は傷ついていました。しかし、あまりの裏切りに一周回って冷静になっていた私。それに、過ぎたことはもう変えられません。私は割り切って前を向くことにしたのです。

 

「な、なんて大人なの……私のほうがショックを受けてるし、怒りが収まらないっていうのに……!」という義母の言葉に、私は少し笑って言いました。「私が冷静でいる理由は、今にわかりますよ!」

 

「私にできることがあったら何でも言ってちょうだいね」と戸惑いながらも私を気遣ってくれた義母に、私は「とりあえず、もう少し待っててください。ハッピーエンドにはなりませんから!」とだけ言って電話を切りました。

 

幸せの絶頂から一気に転落した略奪夫婦

翌日、晴れて夫と他人になった私のもとに、元義妹から「離婚してくれてありがとうございます! さっき彼からプロポーズされました!」と連絡が。あまりのフットワークの軽さに驚いてしまいます。

 

「本当にごめんなさいね、高年収の旦那さんいただいちゃって。でもまぁ、私のほうが若くてきれいだから、仕方ないですよね?」と義妹はあからさまに私のことを馬鹿にしてきました。「私、あなたの分まで幸せになりますから!」と自分に酔った様子でした。

 

「そうね、産まれてくる子どもに罪はないし、できれば幸せになってほしいとは思うけど、彼が高年収って誰から聞いたの?」と言うと、元義妹は「え?」と動揺していました。

 

元夫は入籍してすぐに、「お前のほうが稼ぎがあるし、俺が仕事辞めても問題ないだろ」と言って退職したのです。それからは趣味の延長のような仕事を受注するフリーランスとしてお小遣い程度の収入を得るだけでした。

 

「そ、それ冗談でしょ……? だって、あんなに豪華な結婚式挙げてたじゃない!」と言ってきた元義妹に、結婚式の費用はすべて私が払ったことを伝え「これでも私、会社では役職についているの! 立場に見合うだけの収入はもらってるからね」とニヤリ。

 

元義妹は私たちの結婚式の豪華さや、住んでいたマンションの広さから、元夫が高年収だと勘違いしていたようでした。

 

「私、彼と結婚したらそこに住めると思ってたのに……。こんなの思ってたのと違う! 私はてっきり、彼が稼いでると思ってて……。じゃあ私は、稼ぎがほぼない男と結婚したってこと?」と元義妹はようやく事実に辿り着いたようでした。

 

「……もう無理! あなたに返すから、引き取ってよ……! 私はただ、幸せな結婚生活が送りたかっただけなのに……!」と嘆く元義妹。返す言葉もなく、私は静かに通話を終えました。憐れみすら感じてしまう自分に、少し驚いていました。

 

不倫カップルの末路

その後、元義妹はいろいろと考えたようですが、シングルマザーになるよりはいいと判断したようで、元夫との生活を続けていると義母から聞きました。

 

元夫は早々に「子どものこともあるから、慰謝料を減額してほしい……」と頼み込んできました。相場よりかなり抑えた額で分割払いも了承したのに、さらに減額を頼まれるとは呆れてしまいます。私はキッパリ断り、きっちりもらうと告げました。

 

一方、元義妹と離婚した義弟はというと、海外でバリバリ活躍中。義母曰く「落ち着いたら嫁をこっちに呼んで、楽な生活をさせてやりたい」と言っていた矢先の不倫発覚だったようです。この話でも義母が激しく嘆いていました。

 

聞くところによると、彼の昇進を知った元義妹は今でもちょこちょこと連絡をして、あわよくば復縁を……と思っているようです。義母は「絶対にそんなことさせない」と鼻息荒く話していました。

 

元義母には、「生まれてくるお孫さんのことは、どうかかわいがってあげてください」と伝えておきました。元義母は複雑そうな顔をしていましたが、「きっと孫はかわいいもの……いろいろ頭をよぎることはあるだろうけど、産まれてくる子に罪はないものね」と言ってくれました。

 

事情を知る人が多くなってしまった今、産まれてくる子どもにはさまざまな目が向けられるかもしれません。でも、義母の言ったとおり、産まれてくる子には罪はないのです。どうか健やかに、そして幸せに育ってほしい……と願うのでした。

 

【取材時期:2025年7月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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