出会いはマッチングアプリ
私は、以前キャバクラで働いていました。集客目的で、友だちづくりができるマッチングアプリを始め、多くの人にメッセージを送っていました。そんなとき、偶然にマッチした男性が。プロフィールや、メッセージ内での言葉選びなどから集客ということを忘れ、私は彼に夢中に……。
ただ、この段階では恋愛感情などは互いになく、仕事やプライベートのことなどのメッセージのやりとりをしており、彼は誰よりも私を理解してくれているなと感じていました。私は彼に信頼を寄せていたのです。
そして、いつものように変わらず恋愛相談をしていた際、私の男運の悪さに呆れながら「放っておけないから、俺と付き合わない?」と、彼から告白をされたのです……!
彼と恋愛関係になることを考えたことがなかったものの、信頼していたことから、「こんなにも想ってくれる彼が自分には合うのかも」と、私は軽い考えで彼との交際をスタートさせました。
交際して半年…彼が豹変
恋人関係になってもそれほど身構えることもなく、いい距離感を保っていたと思います。けれど、半年ほど経ったころ……これまではとてもやさしく思いやりにあふれた彼だったものの、私が傷つくような言葉ばかりを口にするようになったのです。
私はかなりの依存体質だったため、このときは完全に彼に依存していました。どれほど傷つけられても心ない言葉を投げかけられても、別れることは考えられませんでした。彼からひどい言葉を投げかけられるたび、泣いてすがっていたほど、離れられなかったのです……。
突然、気持ちが冷めていく
自分でも「彼との付き合いは本当に幸せなのか?」とは思っていたものの、深く依存していたことで別れる決断はできませんでした。
そんなある日、別れを決定的にする出来事が起きたのです。
彼から「……笑っているのは似合わない、お前は泣いているほうがいい」と言われたことで、私は急に彼への想いが冷めたのです。どれほどひどい言葉をかけられてもすがりついていたものの、なぜだかこの言葉で彼への想いが消え、別れを決意することになりました。
別れてからしばらくは、彼と復縁したい気持ちも出てくるなどしましたが、時間をかけて1人に慣れたり、心の傷を癒したり、自分のことを優先するようにしました。
違和感を抱いたとしても、慣れてしまうと違和感がわからなくなってしまうもの。特に私は彼に依存していたので、そこが鈍感になっていたように思います。正直、交際を始めてからの彼には、ひどい言葉をかけられた記憶しかありません。なぜ彼がそんなふうに言うようになったのかはわかりませんが、自分のためにも、もっと早く別れを決断すべきだったなと後悔した恋愛でした。
著者:柳瀬蓮/30代女性・元キャバ嬢ライター。約10年、夜職に勤務しその経験を基に現在はコラムやエッセイ・シナリオライターとしてさまざまな記事や脚本を執筆している。
イラスト:ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)
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