NG行動①出しっぱなしは一番キケン
うなぎの蒲焼きを買ったときに困るのが、長すぎて冷蔵庫に入らない問題。
から揚げやコロッケ、焼き魚といったお惣菜は常温で売られているので「蒲焼きも同じでしょ!」と、テーブルの上に出しっぱなしにしていませんか?
蒲焼きにはたっぷりと甘いタレがかかっていて、水分も栄養も豊富。菌にとっては格好のエサ場になってしまいます。
食中毒を防ぐためには“冷蔵保存”がマスト。うなぎをトレイから外してラップに包めば、冷蔵庫のちょっとした隙間に入れやすくなりますよ。
NG行動②再冷凍でおいしさ半減?
「すぐ食べるつもりで買ったけど、やっぱ明日にしようかな」「余ったし、とりあえず冷凍しとこ」と冷凍庫に入れるのは避けたいところです。
スーパーで売られているうなぎの多くは、冷凍品を解凍したもの。
それをもう一度冷凍すると、細胞が壊れてスカスカの食感になったり、解凍のときに旨みや脂、水分が一緒に流れたりしてしまいます。
せっかく奮発して買ったのに、自分で味を落とすのはもったいないですよね。食べ切れる量だけ買って冷凍は避けましょう。
加熱不足にご注意!おすすめの温め方
「火を通しすぎるとかたくなるし……」と、軽く温めただけで食べていませんか?万が一の場合、食中毒菌はしっかり加熱しないと死なないので、それだとおなかが痛くなってしまうかも。
ここからは、おすすめの加熱方法を3つご紹介しましょう。
【電子レンジ】しっとり手軽に
一番簡単なのが、電子レンジを使う方法。クッキングシートを使うと余分な蒸気を逃してくれて、しっとりふっくら仕上がります。
シートはうなぎの全長より15cmほど長く切ります。
中央にうなぎをのせ、上から酒(大さじ1)を満遍なく振りかけましょう。酒のおかげで身がやわらかくなり、臭みも抑えられます。
両端をねじってキャンディーのように包み、600Wの電子レンジで2分加熱します。まだ冷たい場合は10秒ずつ追加してくださいね。
【フライパン】蒸し焼きでふっくら食感
フライパンで水分を閉じ込めながら温めることで、うなぎの身がふっくらジューシーに。 アルミホイルを使えばフライパンが汚れず、後片付けもラクちんです。
うなぎがくっつかないようにアルミホイルをクシャクシャに丸めてから、皮を下にしてのせます。
酒(大さじ1)をかけてフライパンに入れ、フタをして中火で約5分蒸し焼きにしましょう。
【トースター】パリッと香ばしく
トースターなら表面は香ばしく中はふっくら、まさに焼きたて風の仕上がりに。
クシャクシャにしたアルミホイルに皮を下にしてうなぎをのせ、酒(大さじ1)をかけます。表面が軽く焦げるくらいまで、様子を見ながら5分ほど焼きましょう。
トースターによって火力が違うので、途中で一度のぞいて時間を調整してくださいね。
テイクアウトのうな丼も油断しないで!
2024年、デパ地下のうなぎ店で販売されたお弁当を食べた130人以上が、体調不良を訴える食中毒事件がありました。
お店側のミスはどうしようもありませんが、買う側もちょっと気をつけるだけでリスクはグッと減らせます。
まずは買ってすぐに食べるのが一番です。時間が空きそうなときは必ず冷蔵庫に入れて、食べる前にはしっかり温め直しましょう。
食中毒回避のカギは保存と温めにあり!
うなぎの蒲焼はとても繊細。常温保存や加熱不足などのうっかりミスで、味が落ちたりおなかを壊したりするかもしれません。
保存&温め方をマスターして、思う存分満喫しましょう!