「牛乳」と「乳飲料」って何が違うの?
スーパーの牛乳コーナーには似たような紙パックが並んでいて、うっかり表記を見ずに買ってしまうことってありますよね。
今回のXの投稿にも「これ、牛乳じゃないんですか!?」「紛らわしい牛乳の形をしたジュースか!」などと戸惑いの声が寄せられていました。
間違えやすい牛乳と乳飲料の違いを知っておきましょう。
一般的な牛乳(成分無調整牛乳)は、しぼった生乳を加熱殺菌してパック詰めしたもの。成分を調整したり水や他の材料を混ぜたりしていないのが特徴です。濃厚な風味やコクが楽しめます。
一方「乳飲料」は、生乳や乳成分にカルシウム、鉄、ビタミン、果汁、甘味料などを加えたもの。
実は「コーヒー牛乳」や「いちごミルク」なども乳飲料に分類されます。
牛乳と区別がつきにくいものもありますが、栄養のバランスや味は商品によってまったく別物。ちゃんと違いを知ったうえで選ぶようにしたいですね。
似てるけど違う!「加工乳」も要注意
乳飲料と同じく、牛乳と見た目が似ていて間違えやすいのが「加工乳」です。加工乳はしぼった生乳にクリームや脱脂粉乳、バターなどの乳製品を加えて成分を調整したもの。
脂肪分を高めてコクを出した「特濃タイプ」や、逆に脂肪を減らしてあっさり飲みやすくした「低脂肪タイプ」など、バリエーションもいろいろあります。
「乳飲料」は悪者じゃない!隠れたメリットを大公開
「牛乳と間違えて買ってしまった」となるとつい失敗したように感じてしまいますが、選び方によってはメリットもあります。
たとえば、牛乳よりも価格が抑えられていて、家計にやさしいのが魅力のひとつ。
さらに、カルシウムやビタミンDなどの栄養を強化しているタイプもあり、効率よく栄養が摂れます。
おなかがゴロゴロしにくいタイプやまろやかな味に調整された商品も多く、好みや体質によってはむしろ乳飲料の方が合っている場合も。
ただし、カルシウムが少なかったり、甘味料が入っていたりする商品もあるので「何を目的に飲むか」を意識して表示をチェックしながら選ぶのがポイントです。
「森永 あじわい便り」って実際どうなの?
今回話題になった「森永 あじわい便り」。パッと見ただけでは牛乳とそっくりですが、含まれる栄養素の量が違います。
牛乳とあじわい便り、100gあたりの栄養価を比べてみましょう。
カロリーもタンパク質もカルシウムも牛乳より少ないので、栄養を重視したい人にはちょっとイマイチかもしれません。
ただ、あっさりしていて牛乳が苦手な人でも飲みやすいのが魅力。
値段も普通の牛乳と比べて安いことが多いので、節約派の人にもおすすめです。
1秒でわかる!「牛乳」と「乳飲料」の見分け方
一番確実な見分け方は、パッケージ側面の「種類別名称」を見ること。
「牛乳」「加工乳」「乳飲料」といった分類が必ず書かれています。一定以上の大きさで表示する決まりもあるので、意識して見ればすぐにわかるはず。
また、500ml以上のサイズの「成分無調整牛乳」には、紙パック上部に凹みがあります。
目の不自由な方が触ってわかるように注ぎ口の反対側が凹んでいるので、そこもチェックしてから買いましょう。
もう「牛乳」選びで迷わない!
見た目はそっくりな牛乳と乳飲料ですが、中身はまったく違います。
家族からおつかいを頼まれたときに間違えて買って怒られないよう、しっかり見分け方を覚えておきましょう!