会社も彼女も奪ったB男
大切な商談があった日の朝、僕はB男に呼び出され、突然「申し訳ないけど、君のビジョンでは会社を成長させられない」と言われたのです。B男と意見がぶつかることはありましたが、その都度話し合い、お互いに納得したうえで経営していると思っていたので、僕は仰天。
おまけに、僕の恋人であるA子まで、「ごめんなさい。あなたよりB男くんのほうが、会社を成長させられると思う。私は仕事でもプライベートでもB男くんについていきたい」と言い出し、別れを告げられました。
どうやら数カ月前から2人は恋人関係にあり、ひそかに僕を追い出す計画を立てていたよう。「役員たちも、君のことを邪魔に思っている」と言われ、僕は「この会社に僕の居場所はないんだね」と退職を決意したのでした。
新しい会社をつくると…
退職後、僕は自分の会社を設立。まずは1人で仕事を頑張っていたのですが、ある日、退職した会社のある社員から連絡がきました。
「お久しぶりです。起業したとの話を聞いたのですが、社員を募集されていますか?」
聞くと、元の会社で僕と一緒に働いていたデザイン部の社員全員が、今の会社を辞めてこっちの会社に入りたいと言っているというのです! 彼らは僕が会社を追い出されたことに納得しておらず、僕の建築への情熱やリーダーシップを信頼してくれているよう。
さらに、僕が会社を抜けてからというもの、かつての商談相手である顧客たちも、「あの人がデザインしないのであれば意味がない」と取引停止が相次いだそうです。
僕は、「ぜひ、うちで一緒に頑張ってほしい!」と、社員たちを受け入れることにしたのでした。
B男「倒産の危機なんだ」
それから1年後、音沙汰のなかったB男から電話がありました。
「頼むからうちに戻ってきてくれないか? お前がいなくなってから、デザイナーは全員辞めて、クライアントからの信頼も失墜。倒産の危機なんだ」と泣きついてきたのです。
ただ、僕がいなくなることを望んだのは他でもないB男。僕は、「僕を必要としてくれて、信頼できる人々と仕事をしたいんだ。そっちの会社とはもうなんの関係もないから、立て直すも潰すも、A子と一緒に進めてくれ」と言って電話を切りました。
業界内の噂によると、経営難からB男とA子は仲間割れし、社内は最悪な雰囲気になっているそう。当然、2人は恋人関係も解消したようです。
一方、僕の会社は新規の仕事も増え、順調に成長しています。今後はプライベートも充実させるべく、恋活も始める予定です!
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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