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「墨田川」か「隅田川」、どっちが正しい?【間違えたら恥ずかしい】「えええ〜なんで!?」その理由に納得

東京の花火大会開催場所としてもおなじみの「すみだがわ」。スカイツリーがある墨田区を流れることでも知られていますが、この川の正しい漢字をわからない方も多そう……。

そこでズバリ、「すみだがわ」という漢字はどう書くかわかりますか?

 

東京都墨田区にある「すみだがわ」の正しい漢字はどちらでしょうか?

東京都墨田区にある「すみだがわ」の正しい漢字

 

① 墨田川
② 隅田川

 

訊かれてパッと答えられますか?

 

東京都墨田区にある「すみだがわ」の正しい漢字

 

果たして答えは…

東京都墨田区にある「すみだがわ」の正しい漢字

 

② 隅田川でした!

 

東京都の公式ページでは、荒川から分派し東京湾へそそぐ全長約23.5kmの川「隅田川」と明記。公的表記はこれで統一されています。

なんで墨田区と隅田川、漢字が違うの?

「墨田区」という名称は1947年に誕生しました。これは、昔から親しまれてきた隅田川堤の通称「墨堤(ぼくてい)」の「墨」と、「隅田川」の「田」を組み合わせたもの。当時、「隅」の字が常用漢字ではなく、また川の名称も法律で「隅田川」と正式に決まっていなかったため、「隅田区」にはなりませんでした。

 

一方、隅田川の名前が初めて記録に登場したのは西暦835年のことで、政府の公文書に「住田河」と記されていました。この「住田」は川の三角州に田を作ったという意味で「すだ」と呼ばれていたと考えられています。

 

平安時代の「伊勢物語」では「すみだ川」として歌に詠まれ、この名が全国に広まりました。その後の記録では「隅田」「墨多」「住田」「澄田」など様々な漢字が当てられましたが、「すみだ」という語感の良い呼び方が定着。

 

江戸時代になると、川の堤は桜の名所として親しまれ「墨堤」と呼ばれるように。しかし川の正式名称は定まらず、「大川」「浅草川」といった愛称で呼ばれ、公的には「荒川」とされていました。

 

墨田区が誕生した1947年当時、隅田川はまだ法的には「荒川」でした。法的に正式な「隅田川」となったのは1965年(昭和40年)で、墨田区誕生から18年も後のこと。

 

このような歴史的経緯により、墨田区と隅田川は異なる漢字を使うことになりました。区の名前は江戸時代から親しまれた「墨堤」から「墨」を取り、川の名前は平安時代から使われてきた「隅田」の表記が正式採用されたのです。

正解できましたでしょうか?間違った場合はこの機会にぜひ覚えて、クイズとしてまわりに出題してみてくださいね!

 

 

イラスト/タワシ

 

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