持病を楽観視していた
当時の私は、持病の糖尿病に対して「大丈夫だろう」と、楽観的に考えていたのだと思います。そんなある日、自宅のトイレで立ち上がろうとした瞬間、バランスを崩して後ろ向きに倒れてしまいました。
一瞬何が起こったのかわからず、しばらくぼうぜんとしていました。そして、左足の小指に違和感を覚え、ふと床を見ると血がついていたのです。
小指の向きが変…!?
恐る恐る足元を確認すると、小指が不自然に上を向き、皮膚が裂けて骨が見えていました。左足を軸に回るように倒れた拍子に、強くぶつけてしまったようです。
けれど、そのときはあまり痛みを感じませんでした。糖尿病の影響で足の感覚が鈍くなっていたのだと思います。
やむを得ず切断することに
私はそのけがのことを家族には言えず、しばらく隠して過ごしていました。しかし傷は悪化し、ついには壊死してしまいました。異変に気づいた家族に発見され、病院に連れて行かれましたが、すでに手遅れで、小指を切断することになってしまいました。
今振り返ると、当時の私は糖尿病を本当に甘く見ていたと痛感します。自己流で「管理しているつもり」になっていただけで、実際にはきちんと向き合えていなかったのです。
まとめ
小指を失って初めて、糖尿病の怖さを思い知らされました。決して軽く考えてはいけない病気だと、身をもって知った出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:山田太一/60代男性・無職。
イラスト:おんたま
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)
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