やさしいご夫婦が営む民宿でリラックス
宿に到着すると、迎えてくれたのは60代の笑顔がすてきなご夫婦。早めに定年退職し、夫婦の夢だった民宿を始めたのだそうです。
当日の宿泊客は私たち家族だけ。海辺や庭を散策したり、無料の家族風呂をのんびり利用したりと、静かで穏やかな時間を満喫しました。
夕飯から予想外の試練が…!?
やがて夕飯の時間になり、料理が部屋に運ばれてきました。私は長男用に持参したレトルトカレーを準備することに。
すると、宿の奥さんが突然、「何考えているの! そんな体に悪いものを食べさせたらダメよ!」とピシャリ! 柔和な雰囲気の方だったので、その豹変ぶりに私は驚いてしまいました。
続けて、「うちで育てているお米や野菜は有機農法で、添加物も一切入ってないから、絶対においしいのよ。お子さん用の食事もあるからね!」と言い、長男用にご飯と野菜のうま煮を出してくれました。
女将さんから育児のダメ出し
長男は出された料理をペロリと平らげたので、宿の奥さんは大喜び。そして「やっぱり子どもの舌は敏感だから、おいしいものがわかるのね!」と話し始め、私の普段の食事作りや食生活について、根掘り葉掘り質問攻め……。「あれをしたほうがいい」「これはしてはいけない」と次々にアドバイスされたのでした。
長男はいつもよりたくさん遊んでおなかが空いていただろうし、家でも好き嫌いなくおかわりしてごはんを食べていることも言い出せる雰囲気ではなく……。宿の奥さんのダメ出しに緊張してしまい、おいしい食事をじっくり味わう余裕がありませんでした。
子どもの食事にここまで口出しされるとは思わず、のんびり癒やされるはずの旅行が、妙な疲れを残す結果に。とはいえ、子どもへのサービスは手厚く、料理も絶品でした。私自身も「もっと食べるものについて考えないといけないのかも」と気づくきっかけにになり、新しい経験を得られました。
著者:秋本かなこ/30代女性。2019年生まれと2021年生まれの兄弟のママ。元気な兄弟とパワフルな毎日を過ごしている。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)
※AI生成画像を使用しています