果物のプロ・FRUIT GARDEN 山口果物さんとは
創業から100年以上の歴史をもつ老舗果物屋で、現在は大阪上本町と新大阪にお店を構える『FRUIT GARDEN 山口果物』さん。
「ライフスタイルにもっと果物を」をコンセプトにYouTubeなどを通じて、果物をもっと身近に感じてもらえるような活動をされています。
今回はそんな果物のプロが教えてくれた「美味しい巨峰の見分け方と保存方法」をチェックしてみました!
【見た目がカギ】美味しい巨峰の見分け方
巨峰の選び方①粒がうっすら白いものを選ぼう
巨峰は粒ひとつひとつがそれほど大きくならず、隙間が空いているのが基本。パンパンに実がついているものを選ぶ必要はないそうです。
見るべきポイントは粒の表面。
巨峰の粒を見ると、うっすらと白くなっていますよね。これは“ブルーム”と呼ばれる、ぶどうが実を守るために分泌する物質なんです。結露ではありません。
このブルームがしっかり残っているということは、それだけ発育状態が良く、大切に扱われてきた証拠でもあります。
ちなみに筆者は、撮影用に巨峰を動かしていたら、ブルームがポロポロ取れてしまい……スーパーの店員さんがいかに丁寧に扱っているか、身をもって実感しました(笑)。
巨峰の選び方②軸に青みが残っているものを選ぼう
粒だけでなく「軸」にも注目しましょう。
新鮮な巨峰は、写真のように軸に青み(黄緑色)が残っています。これは収穫からあまり時間が経っておらず鮮度が良いというサイン。
★軸が茶色いのは鮮度が落ちている証拠!
収穫されてから時間が経つと、この軸が茶色く枯れてくるそう。鮮度が落ちているということですね。
スーパーでパック詰めされて売られている状態だと、少し見えづらいのですが、上の方から覗きこむと軸の状態がわかりやすかったですよ。
【巨峰の保存方法】もっと長く楽しむ方法
巨峰は追熟する果物ではないので、できるだけ早く食べきってしまうのがベスト。しかし、1人暮らしで食べきれない方や一気に食べるのはもったいない方もいますよね。
動画では2つの方法が紹介されていました。
【短期保存】房から粒を外そう
巨峰を日持ちさせるのであれば、房から実を外しましょう。
特に軸から実が外れかけている状態だとストレスがかかってしまうそうです。
もし余裕があるならキッチンバサミなどで軸を少し残してカットする方が、水分の損失が少なく、よりおすすめなのだとか。
【長期保存】冷凍で美味しさキープしよう
もっとゆっくり楽しみたい場合は、皮ごと冷凍しましょう。
冷凍すると味が劣化してしまう果物もありますが、巨峰に関しては、多少食感は損なわれるものの、味はそんなに変わらないとのこと。
はじめから保存容器に入れると実がくっついてしまうので、凍ってから容器に移すのが良いそうですよ。
筆者は軸から外し、水洗いした実をバットに入れて冷凍庫へ。くっつかないよう少し間隔を空けて、ある程度凍った頃に保存袋に移しました。
そして、動画で激オシされていた冷凍巨峰の食べ方にも注目!
半解凍の巨峰に大感動!
動画では半解凍の巨峰が絶品だと紹介されていました。
表面がほんのり溶けた状態で食べてみると、甘みがグッと際立ち、その美味しさにびっくり!
糖度の高い部分ほど先に溶けるので、最初に甘さがギュッと感じられるんです。
個人的には、そのまま食べるよりもこの半解凍が好み。今まで凍らせる発想がなかったのを後悔するほど気に入りました。
巨峰をもっと楽しもう
巨峰は皮に香りが、そして、皮の近くには美味しい部分が詰まっているそうです。
むいて食べるのではなく、皮ごと口に入れて、あとから出す食べ方が勧められていましたよ。口いっぱいに広がる香りを、ぜひ体感してみてくださいね!