私をバカにする妹
妹のA子は昔から私のことをバカにしており、自身が結婚してからは未婚で実家にいる私のことを「お姉ちゃんは寄生虫おばさん」「いつまで仕事をせずに、親のすねをかじってるの?」と言ってくるように。私は在宅で仕事をしていましたが、反論するとケンカになるため、いつも「はいはい」と気にしないようにしていました。
そんなある日、A子と彼女の夫であるB男さんが実家に現れました。開口一番、「お義姉さん、まだ無職なんですか?」と失礼なことを言うB男さん。さらに、A子は驚きの発言をしました。
「私たちもここに住もうかと思ってるの!」
聞けば、「やりがいがない」という理由から、B男さんは仕事を辞めてしまったそう。A子は専業主婦のため、お金に困って実家に帰ってくることにしたというのです。
しかし、うちはそれほど広いわけではないため、両親は「5人も暮らせない」「A子が働けば家賃くらいは払えるでしょ」と反対。
A子は「お姉ちゃんだけずるい!」と怒りつつも、その日は帰っていきました。
父が海外転勤になり…
それから数週間後、父の海外転勤が決まり、母は一緒について行くとのこと。両親は「家はお姉ちゃんにあげる」と言いながらも、名義変更までする時間はなく、2人はバタバタと海外へ行ってしまいました。
すると、両親が家からいなくなったことを知ったA子は、B男さんを連れて再び現れたのです。
「この家は私たちがもらうから。お姉ちゃんはすぐに出て行ってね」
ずうずうしい妹夫婦の態度にあきれてしまいましたが、両親がいないのであれば私が実家に残る必要はありません。ひとり暮らしを検討していたこともあり、「わかった。来週には出ていくから、あとは勝手にして」と承諾したのでした。
妹夫婦「な、何これ!?」
その数日後、2人はいきなり、荷物を運び入れようとトラックと共に家に来たのですが……。
「な、何これ……どうして取り壊そうとしているの!?」
そう、この日は実家を取り壊す日で、私は立ち会いをしていたのです。
実は、実家を出ることを両親に報告すると、父は「それなら、あの家は古いし解体してしまおう」と提案。一応、A子にも報告しようと電話を入れましたが、彼女は出ず。そのうち折り返してくるだろうと思っていたところ、それもないまま今日になってしまい……。
A子とB男さんは、「もうマンションの管理人には解約すると言ってしまったのに!」と大慌て。「どうしてくれるの!」と怒るA子でしたが、私は「自分たちの都合だけで勝手に動くからでしょ」と一蹴。
2人は文句を言いながらも、荷物を持ってどこかへ消えて行ったのでした。
妹から謝罪され…
結局、妹夫婦は新しいマンションを契約することにしたものの、初期費用が足りず、私に「無職のお姉ちゃんに言っても無駄かもしれないけど、お金を貸してほしい」との連絡が。「在宅で働いているから無職ではない」と説明したところ、妹からは「勘違いしていた。ごめんなさい」との謝罪があり、私はお金を貸すことにしたのでした。
この件があってからA子は改心したようで、私をバカにすることもなくなりました。彼女とは付かず離れずの距離を保ちながら、私はひとり暮らしを満喫しています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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