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「ガメつい嫁ね!」孫の誕生を喜ぶ義母→でもお祝いは届かず…聞くと鬼の形相で怒鳴られるも涙の決着!

妊娠がわかると、夫は「父親としてもっと頑張る!」と、これまで以上に仕事に打ち込むようになりました。帰りは残業で毎晩遅く、休日出勤も当たり前に。夫の体を心配しつつも、私は日に日に変化する自分の体のことで精一杯。あっという間に月日は過ぎていきました。

やがて無事に出産し、生まれたばかりのわが子を抱いたときは、私はこの幸せが永遠に続くと信じて疑わなかったのですが……。

産後の今は、近所に住む実家の母が何かと手伝いに来てくれていて、とても助かっています。

 

一方、義実家は新幹線で3時間と離れています。さらに、義祖父が認知症を患っているため、義両親もなかなか家を空けられず、まだこちらには来られていません。今はまだ難しいですが、もう少し落ち着いたら、私たちのほうから孫の顔を見せに伺いたいと思っています。

 

一向に届かない義両親からの出産祝い

まだ孫に直接会えていない義両親のために、私は毎日のように子どもの動画を撮って送っていました。孫のお世話を手伝いに行けていないことを申し訳なく思ってくれている義母は、「せめてお祝いだけでも先に送るわね」と言ってくれたのですが……。

 

送ると言ってくれた出産祝いが、いつまで経っても届かないのです。何を送ってくれるのかは教えてもらっていなかったので、お礼は何がいいだろうかといろいろと考えていたのですが、わが家に何かが届くことはありませんでした。

 

義母は気さくで、心遣い細やかなとてもやさしい人。もともと関係は良好でしたが、出産を機にさらに仲良くなったと感じていただけに、私は言いようのない不安に駆られていました。気にはなりますが、直接聞くのは気が引けますし、夫に相談しても「さすがに親でも聞きにくいなぁ」と言われてしまい、モヤモヤは募るばかり。

 

それから少しして、子どもを連れて初めて義実家へ帰省した私たち。義両親は、ようやく初孫を抱くことができて大喜び。笑顔で私たちを迎えてくれました。

 

そんな中、夫は地元の友人から連絡があったようで、義実家に到着して義両親にあいさつをしたかと思うと、早々に出かけてしまったのです。私は子どもと2人で義実家に残されてしまい、少し緊張気味でしたが、義両親がやさしく接してくれたので、安心して過ごすことができました。

 

義両親と他愛もない会話をしていると、「最近、何か困っていることはない?」と尋ねてくれた義母。そこで私は思い切って、ずっと気になっていた出産祝いの件を聞いてみることにしたのです。

 

「あの……言いにくいのですが、お義母さんからの出産祝いなのですが……」私がそう言いかけると、義両親は顔を見合わせて怪訝そうな表情に。そして義母は「足りないって言いたいのよね。ガメついこと言わないで」と私に厳しい言葉を。

 

私は何のことか見当がつきませんでしたが、義父が「お金が一番いいと思って、現金書留を送ったけど足りんかったかね? 何か欲しいものでもあるのかね?」と聞いてきたのです。え……? 現金書留……? 私はまったく記憶になかったので、受け取っていないことを伝えました。

 

すると義母は、私がお金を要求しているのかと勘違いしてしまったことをすぐに謝罪してくれましたが、気になるのはお金の行方です。義父が追跡番号で調べたところ、間違いなくわが家の住所に送ってくれていて、すでに受け取り済みになっていたのです。

 

義両親と私の3人で話し合った結果、夫が受け取ったに違いないという結論に至りました。義両親が私のことを信じてくれてよかった……。

 

義両親が送ってくれたお金の行方

私たちは飲み会から帰ってきた夫を座らせ、3人で問い詰めると、夫はすぐさま挙動不審になり、諦めたように罪を告白。はじめは「頑張ってる自分へのご褒美だ」などと言い訳していましたが、義母から「何に使ったのよ!?」ときつく責められると、夫はキャバクラ通いのために使い込んだことを白状しました。

 

夫の言葉を聞いて、ハッとした私。毎晩の残業も、休日出勤も、すべてはキャバクラのためだったのか……と気付いてしまったのです。

 

私がそう言って夫を責めると、「俺の親からもらった金を俺が使って何が悪い!」と逆ギレ。さらに夫は「子どもを産んだくらいで偉そうにするな! 嫁のくせにうるさいんだよ!」と私へ暴言まで吐き始めたのです。それを聞いた義両親は激怒し、「情けない……」と頭を抱えてしまいました。

 

しかし、一度火がついた夫の暴走は止まりません。夫は、貢いでいる女性の自慢話まで始める始末。「家に帰ってお前の顔を見ても癒やされないが、あの子は違う!」と言います。プレゼントを渡すたび、とびきりの笑顔で喜んでくれるのだ、とにやけながら話す夫。

 

「彼女は俺が既婚者だということを残念がっている! 俺に癒しを与えてくれる彼女に俺ができることは金を使うことなんだよ!」と言って、ヒートアップして口が滑ったのか、私たちに内緒で借金までしていることも白状したのです。営業トークを本気にして、借金してまで貢いでいたなんて……あまりの愚かさに、私も義両親も言葉を失いました。

 

そんな中、沈黙を破ったのは義母でした。義母は私の肩に手を置き、「あなた、こんなバカ息子とは離婚してしまいなさい」と言ったのです。そう言う義母に続いて、義父が夫に「お前とは縁を切る」と告げました。

 

義父は夫に「お前のように情けなく、卑怯で、甲斐性も常識もない息子などいらん!」と、怒声を浴びせ、夫を家から追い出したのです。義母が「私たちが息子と縁を切っても、あなたが息子と離婚しても、あなたは私たちの娘よ。私たちは何があってもあなたと孫の味方よ」と声をかけてくれて、私は胸がいっぱいになりました。

 

家族に助けられ…新米ママ、頑張ります!

そのあと、夫は私の両親からもこっぴどく叱られ、泣きを見ました。もちろん、離婚には家族全員が賛成です。夫のスマホからは、例のキャバクラの女性との親密な写真も多数出てきて、メッセージの内容からも、ただのキャバクラ通いではなく、不倫関係にあったことが発覚。

 

弁護士を通して協議し、私は慰謝料と養育費をきちんと受け取れることになりました。親をだまし、妻子を裏切り、借金まで作った夫は、質素な暮らしを強いられることになりましたが、自業自得です。縁を切ると宣言してくれた義両親でしたが、養育費の支払いを監督するため、夫は義実家で生活させられることになりました。

 

私は実家に戻り、育児に奮闘。もちろん、義両親とも良好な関係は続いています。孫の動画を送ると、いつも喜んでくれます。「困ったことがあったら頼ってね」と言ってくれていて、私はやさしい両親と義両親に支えられ、毎日とても幸せです。

 

思いがけずシングルマザーになりましたが、この子を守るため、強い母になりたいと思います。これだけたくさんの家族が応援してくれているので、安心して頑張れます!

 

◇ ◇ ◇

 

子どものためのお祝いを、妻に内緒で使い込む。それもキャバクラ通いのために……本当にあきれる夫でした。家族みんながお仕置きしてくれて、スッキリしましたね。義両親が信じてくれたのも、助けてくれたのも、それまでに良いお付き合いをしてきたおかげでしょう。人付き合いや、誠実に生きるということがどれほど大切なことか痛感します。嘘をつかず、相手を思いやって、まっすぐに生きていきたいですね。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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