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「この店潰そうぜ」廃業寸前のラーメン屋で地元中学生に大盛りサービス。3時間後、とんでもない展開に!?

祖父母が創業し、父と母が継いだラーメン店の手伝いをしている私。昔ながらの味が好評だったものの、最近は近所にチェーンのラーメン店がオープンしたことで、客足が減少。家族会議で、これ以上お店を続けることは難しいと判断したのですが……。

廃業を決意したわが家

長年にわたり地域で愛されてきた祖父母創業のラーメン店。しかし近年は客足が遠のき、父が「もう廃業するしかないかもしれない……」と弱音を吐くほどに追い詰められていました。

 

母は「私はまだあきらめたくない!」と言うものの、赤字続きで現実は厳しく……。ついに、「今ある食材を使い切ったら廃業する」という決断を下したのでした。

 

中学生に大盛りサービス

そして、今日で最後になるだろうという日が。相変わらずポツポツとしかお客さんは来ず、あっという間にお昼過ぎに。すると、近所の中学校の野球部のユニフォームを着た男子学生が2人、ぶらりと来店したのです。

 

2人はしょうゆラーメンとみそラーメンを注文し、私たちは精いっぱいの感謝の気持ちを込めて、具材を大サービス!

 

「こんなの頼んでいないっすよ……」と驚く彼らに、「心配しないで、サービスだから」と笑顔で返す母。「ありがとうございます!」と2人はラーメンを頬張り、その味に感動してくれました。

 

「これまでは近所のチェーン店に通っていましたが、次からはここに来ます!」という彼らに、私は正直に伝えました。

 

「ごめんね。経営困難で、うちは今日で閉店なの……」

 

彼らはラーメンを完食し、残念そうにしながら帰っていったのでした。

 

3時間後、予想外の展開に

3時間後、父が「そろそろ閉めようか」と言うと、扉がガラリと開き、さっき来てくれた男子学生2人を筆頭に、中学校の野球部員たちが次々と入ってきたのです!

 

「野球部の部員31人を連れて来たんですけど、いいですか?」

 

私たちは「もちろん!」と大歓迎。聞けば、明日は大事な試合なんだとか。そんな大切な日に来てくれたことがうれしく、みんなに具材をサービスしました。

 

部員たちは満足してくれ、「明日、試合に勝ったらまたここで祝杯をあげたいんです!」「だから今日で閉店なんて言わないでください!」とのこと。学生たちのまっすぐな思いに感動した父は、勢いから「よし、閉店は撤回だ!」と宣言。

 

私と母も、「もう、お父さんったら!」と言いながらも、撤回に賛同したのでした。

 

学生がSNSに投稿し…

翌日、野球部のメンバーたちは監督や保護者、OBまで引き連れて再来店。食べ盛りの学生たちはとてもよく食べ、「そんなに食べたらうちが潰れちゃうよ」と笑う父に、「みんなでこの店を潰そうぜ!」と冗談を言う学生も。店内はまるでお祭りのようなにぎわいになりました。

 

さらに、学生たちはうちのラーメンの写真をSNSに次々投稿。その後、地域の人々や周辺学校の生徒たちの間で話題になり、新規のお客さんが来てくれるようになったのです!

 

野球部員たちのおかげで復活したわが店。これからも、お客さんたちの笑顔を見るために、家族全員でラーメンを作り続けます。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 


 

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