飲食店で感じた強い香り
店は狭く、私たちもすでに食事を始めていたため、逃げ場はなく、香りから身を守る術がありませんでした。家族もすぐにその香りに気付き、目配せや小さなジェスチャーで「ちょっとキツいね」と意思疎通をしていました。
ところが、時間がたつにつれ私は次第に香水のにおいに酔ってしまい、気分が悪くなってしまいました。せっかくのおいしい食事も楽しめず、このまま店内にいたら本当に吐いてしまいそうなほどでした。
ごめん、無理…
家族に「ごめん、においがつらくて外で待っているね」と伝え、席を立ちました。おそらく、そのときの会話は隣のグループにも聞こえていたと思います。むしろ、少しでも気付いてもらえたらという気持ちもありました。
店員さんにも事情を説明し、「香水のにおいがどうしてもつらくて、外で待たせてほしい」とお願いして、しばらく店の外で時間をつぶしました。家族もくつろげる雰囲気ではなかったようで、予定より早めに食事を終え、私のもとへ出てきてくれました。
これはフレハラ!?
そのグループは、見たところ同じ職場の同僚同士のようでした。あれだけ香りが強くても、相手が上司だったりすれば、なかなか注意しにくいのかもしれません。もしかすると、ずっと一緒にいればにおいに慣れてしまうのでしょうか。席を立つ私の姿を、グループの何人かがちらりと見ていたのを覚えています。何かを察したような、そんな空気も感じました。
あの出来事を思い返すと、これはいわゆる「フレグランスハラスメント(フレハラ)」だったのでは……と、苦笑いしてしまいます。自分では気付きにくいにおいこそ、気を付けなければいけないと実感しました。
まとめ
香水に限らず、知らぬ間に他人に不快感を与えていないか――。あれ以来、私も香りの強さやTPOにはより一層気を配るようになりました。他人のふり見て我がふり直せとは、まさにこのことです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:犬山知和子/40代女性・無職
イラスト/サトウユカ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)
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