凍りついた男性の行動
気持ちよく晴れた休日、私は子どもを連れていつもの公園へ向かいました。公園は同じように過ごす親子連れで賑わっており、あちこちから楽しそうな声が聞こえてきます。私も子どもが元気に遊ぶ姿が見えるベンチに腰を下ろし、ほっとひと息ついていました。子どもは一目散に砂場へとかけていきます。
しばらくして、40代くらいの男性が1人でふらりと砂場に現れました。子ども連れではなさそうでしたが、最初は特に気に留めていませんでした。けれど、その男性は、ただ砂場にいるだけではありませんでした。
息子が砂場からすべり台へ移動すると、まるで後を追うようにすべり台へ。息子が楽しそうにすべり降りた直後、大きな体で同じようにすべるのです。息子がジャングルジムに登れば、男性も……。私の胸はざわつき始めました。
震える声で、できるだけ大きく息子の名前を呼びました。すると男性はこちらを振り向き、すべてを見透かしたような不気味な笑みを浮かべると、すっとその場から消えるようにいなくなりました。
あの不気味な笑顔が脳裏に焼き付いて離れず、心臓がバクバクと鳴り止みません。子どもを急かして公園を後にし、その足で近くの交番に駆け込みました。
事情を話すと、親身に聞いてくださり、「今後のパトロールを強化しますね」と言ってくれた警察官。その言葉に少しだけ安堵しましたが、「治安が良いから大丈夫」なんてことはないのだと、身をもって思い知らされました。
今回の出来事は本当に恐ろしい体験でした。公園は子どもたちが笑顔で過ごすための大切な場所。だからこそ、私たち大人が常にアンテナを張り、地域の目で見守り合うことの重要性を感じました。どこの公園でも、子どもたちが安心して過ごせることを願うばかりです。
著者:佐藤まこ/30代女性/5歳の息子の母。趣味は推し活。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)
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