記事サムネイル画像

「付き合えませんけど?」独身と偽り不倫した夫→私と離婚して大喜び…でも不倫相手は夫を拒否…なぜ?

結婚して5年。夫の不倫が発覚しました。2年前から関係を持っていたという若い相手は、現在妊娠中。夫いわく、彼女には私にはない魅力があり、何もかも完璧なのだそう。そうして私は夫から離婚を切り出され……。

夫は、自分の心をつなぎ止めておけなかった私にも責任があると言います。「君が彼女のように完璧なら、俺が不倫することもなかっただろう」と責任転嫁する始末。私はそんな夫にあきれ果て、慰謝料と財産分与をきちんとして、離婚しようと決意しました。

 

偶然の出会いが暴いた、夫の嘘

それから数日後、気分転換に出かけた先のカフェで、私は見覚えのある女性の姿に気づきました。それは、夫から写真で見せられていた、不倫相手の彼女でした。無視することもできましたが、これも何かの巡り合わせかもしれないと感じ、私は思わず彼女に声をかけていたのです。

 

「突然すみません。少しだけ、お話しできませんか?」という私に少し驚いた表情をしたあと、すぐに何かを察したように頷いた彼女。

 

私が夫の妻だと知っても、彼女は驚くほど落ち着いており、とても丁寧に対応してくれました。そして、夫が既婚者であることは知らなかったと打ち明けたのです。彼女は以前から夫の言動に少し不審な点を感じていたものの、まさか騙されていたとは……そんな様子で、すべてを正直に話してくれました。

 

「彼が既婚者だと知っていたら、関係を持つことはありませんでした」そう語る彼女は、自分の危機意識の甘さを悔いると共に、私の結婚生活を壊してしまったことを深く反省。謝罪してくれました。そんな彼女と話すうちに、夫がなぜ彼女を「完璧」と言ったのか、私にも分かった気がしました。

 

誠実な彼女が下した「決断」

生まれてくる子どものためにも、これほど誠実な彼女になら夫を譲ってもいい。そう思った私は、「夫と別れるので、あとはお願いします」と伝えました。しかし、彼女の答えは意外なものでした。

 

「いいえ。彼とは結婚しません」
きっぱりと言い切った彼女の決意は固いようでした。

 

その日の夜、再び夫と話し、離婚を受け入れた私。夫は上機嫌で私に離婚届を差し出しましたが、私が彼女と会ったことを告白すると夫はとたんに顔色を変えました。嘘がバレたと知り、うろたえる夫。しかし私が彼女と争う気がないことを告げると「これで君と別れて彼女と一緒になれる」と安堵した表情に……。そんな自分のことしか考えていない身勝手な夫の姿に、改めてあきれさせられました。

 

私は離婚届にサインをし、慰謝料を請求する旨と彼女の決断を伝え、家を出ました。

 

その後、私との離婚が成立し、元夫は慌てて彼女に謝罪し、改めてプロポーズしたそう。しかし、彼女が彼に返したのは、あまりにも厳しい言葉でした。

 

「二度と会いたくない……?」
「プロポーズしたのに?」

 

「奥さんを大事にしない人とは付き合えません」

 

「え……?」
元夫は予想していなかった展開にあ然としたようですが、自分の妻を騙し、裏切るような人が、これから自分だけを大切にしてくれるはずがない。彼女がそう思うのも無理はありません。彼女はシングルマザーとして子どもを育てる道を選んだのです。

 

私と彼女を騙した元夫に残されたのは

彼女に捨てられた元夫は、手のひらを返したように「やり直したい」と私の元へ戻ろうとしましたが、もちろん受け入れるはずがありません。独身だと偽って彼女を騙し、私を傷つけた元夫に、もはや情けはかけらもありませんでした。

 

結局、元夫に残されたのは「責任」だけでした。私は慰謝料と財産分与を受け取ると、すぐに元夫の連絡先をブロックし、引っ越し先も告げずに縁を切りました。彼女も養育費の送金先だけを伝え、住所を明かさず実家に戻ったと聞きます。

 

その結果、孤独と絶望を味わうことになった元夫。私も彼女も、それぞれの場所で新しい人生を歩み始めています。彼女が、お子さんと幸せになってくれることを願うばかりです。

 

◇ ◇ ◇

 

嘘と裏切りによって始まった関係の先に、幸せな未来はありませんでした。絶望的な状況でも冷静さを保ち、自分の足で未来へ歩むことを決めた2人の女性。消えない傷が今後の人生につきまとうかもしれませんが、前を向いて明るい未来に進んでいってほしいものですね。2人の幸せを願うばかりです。

 

【取材時期:2025年9月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
  • \ この記事にいいね!しよう /
    シェアする

    • コメントがありません

    この記事の著者
    著者プロファイル

    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

    読者からの体験談をお届けします。

    同じ著者の連載

    新着記事が配信されたら、メールやプッシュ通知でお知らせ!
  • 気になる記事をまとめ読み

    人気連載

    新着連載

    連載完結

    もっと見る

    注目記事を探す

    人気記事ランキング

    アクセスランキング
    コメントランキング

    お得な無料キャンペーン

    エンタメの新着記事

  • PICKUP