やっちゃダメ!パックごと冷凍でパサパサに
「うわ、消費期限今日までだった!」と、慌ててパックごと冷凍室に入れている人は要注意。実はこれ、一番やっちゃいけない保存法なんです。
というのも、パックに使われている発泡スチロールは熱が伝わりにくい素材なので、凍るまでに時間がかかってしまいます。
ゆっくり凍ると、鶏ささみの水分が膨張して細胞がボロボロに。その結果、解凍したときに水分が保てなくなり、パッサパサの食感になります。
また、密閉されていないため乾燥しやすかったり、におい移りしたりとデメリットがたくさん。冷凍するときは必ずパックから取り出してくださいね。
【冷蔵】今日明日で食べるなら“チルド室”がベスト!
買ってから1〜2日以内に使い切る場合は、冷蔵庫のチルド室で保存しましょう。
チルド室の保存温度は約0〜3℃。冷蔵室よりも温度が低いので、凍らせずに鮮度を長持ちさせられます。
未開封であれば、基本的にはパックのまま入れればOK。
使いかけのものやドリップ(水分)が出ているものは、パックから取り出して保存するのがおすすめです。
開封したときに雑菌がついてしまったり、水分をエサに雑菌が増えたりする可能性があるので、キッチンペーパーで水気を拭き取ってからラップでぴったり包みましょう。
チャック付き保存袋に入れて、チルド室で保存してくださいね。
【加熱後冷凍】レンチンして冷凍すればすぐ使える
すぐに食べない場合は早めに冷凍するのがおすすめ。電子レンジで加熱してから凍らせれば、温めるだけで使えて便利ですよ。保存期間の目安は約1か月です。
材料
・鶏ささみ…4本
・酒…小さじ2
・みりん…小さじ2
・塩…小さじ1/2
①耐熱皿に鶏ささみを並べる
耐熱皿に鶏ささみを並べ、すべての調味料を振りかけます。
②ラップをかけて電子レンジで加熱する
ラップをふんわりかけて600Wの電子レンジで3〜4分加熱しましょう。やけどに注意しながら軽く触ってみて、まだやわらかい状態なら、10秒ずつ追加で加熱します。
※電子レンジで液体を加熱するとき、沸点に達していても、沸騰しないことがごくまれにあります。この状態の液体が、ちょっとした刺激で急激に沸騰を起こし、液体が激しく飛び散ることがあります(=突沸現象)。やけどの原因になりますので、ご注意ください。
③粗熱を取って食べやすい大きさに裂く
ラップをしたまま粗熱が取れるまで待ちます。
触れるくらいの温度になったら手で食べやすい大きさに裂きます。このときに筋を取り除きましょう。
お皿に残った煮汁は使うので捨てずに取っておいてくださいね。
④ラップで小分けにして冷凍する
1回で使う分ずつ小分けにしてラップにのせ、上から残しておいた煮汁(小さじ1)を振りかけて包みます。煮汁をかけることで、水分が保たれてしっとりとした食感になりますよ。
チャック付き保存袋に入れてぴったりと口を閉じ、冷凍室で保存しましょう。
解凍方法
使うときは冷蔵庫に移して解凍するか、600Wの電子レンジで50秒〜1分加熱します。スープや炒め物などに使う場合は、凍ったまま入れてもOKですよ。
【丸ごと冷凍】とりあえず冷凍したいときはコレ
「まだ使い道は決めてないけど、とりあえず冷凍しておきたい」。そんなときは、筋を取ってから保存しましょう。保存期間は約3週間です。
①筋を取り除く
キッチンペーパーでドリップを拭き取り、筋を丁寧に取り除きます。筋の端をキッチンペーパーでつかみ、フォークで押さえながら引っ張ると簡単に取れますよ。
②ラップで包んで保存袋に入れる
1本ずつラップで包みます。ちょっと面倒ですが、小分けにすることで鶏ささみ同士がくっつかず、乾燥も防げます。
チャック付き保存袋に入れて口を閉じ、冷凍室に入れましょう。
解凍方法
冷蔵庫に移して解凍するか流水解凍がおすすめ。半解凍状態にすると、ドリップが出にくく調理もしやすいですよ。
正しい保存でおいしさ長持ち
パサパサしがちな鶏ささみですが、使い道に合わせてしっかり保存すればおいしさも鮮度もキープできます。
まとめ買いしたときはぜひ試してみてくださいね。