教えてくれたのは、青果のプロ「小林青果株式会社」
福岡で創業74年、青果の生産者と小売店舗のバイヤーの間をつなぐ「仲卸(なかおろし)」の事業を展開している小林青果株式会社。
九州各県はもちろん、全国各地から旬の食材や特性の強い商品を仕入れ、お客様へお届け。ここ数年で小売店舗も9店舗まで展開し、公式インスタグラムやnoteで、野菜の豆知識や生産者さんのイベント情報などを発信。
安全で安心できる食品だけでなく、作り手の思いや熱量、消費者の期待、販売店の信頼、すべての人の笑顔と心をつなげられるよう活動中。
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美味しい梨の選び方
梨は夏から秋にかけてスーパーの青果コーナーでよく見かけるようになってきます。
見た目で美味しいかどうかを判断するのは難しそうに思われますが、実は美味しい梨には決まった特徴があります。
この特徴を押さえておくことで、甘くて美味しい梨を選ぶことができます。
甘くて美味しい梨を見極めるポイント
①軸が太くてしっかりしている
軸は木とつながっていた部分なので、軸が太いほど水分や養分をたっぷり吸収していると思われます。
軸が太くしっかりしている梨は、糖度が高く、実が詰まっている可能性が高いです。
②お尻の部分がふっくりとして左右対称に横に開いている
梨は軸がある頭の部分からお尻に向かって徐々に熟してきます。お尻までふっくり横に開いている梨は熟度の高い証です。
実は梨の糖度はこのお尻の部分が一番高くなっています。左右対称でない場合、膨らんでいるほうが甘くなっています。
③表面の色と張りをチェックする
赤梨の場合
成熟してくると、梨の表面の色が、青みが抜けてきて茶色くなってきます。また表面のザラザラした斑点が無くなり、つるっとしてきます。このような梨は甘くて美味しいです。
青梨の場合
成熟してくると、青みが抜けて少しづつ黄色くなってきます。ただ黄色くなるにつれ実がやわらかくなってくるので、シャキシャキ感が好きな人は少し青めのほうがいいかもしれません。
見た目よりずっしりとして張りのある梨は、水分を多く含み、みずみずしくジューシーです。
④糖度表示と品種で選ぶ
近年品種改良が進み、高糖系のブランド梨が増えてきました。高糖系の梨の代表をいくつか紹介します。
南水(なんすい)
長野県で多く栽培されています。甘みが強くシャキシャキとして日持ちのいい梨です。
新甘線(しんかんせん)
鳥取県のブランド梨で酸味が少なく、濃厚な甘さが特徴です。
甘太(かんた)
大玉で甘みが強く、果汁がたっぷりでジューシーです。
秋満月(あきみつき)
千葉県で開発された新しい品種で、高糖度、酸味少な目、日持ちがいいの三拍子そろった有望品種です。
これらのブランド梨は売り場で糖度表示して自信をもって販売されています。糖度13度以上が甘くて美味しい梨の目安です。
美味しくない梨の特徴
【NG梨①】傷や打ち身がある
表面に黒ずみや、やわらかい部分の有る梨は劣化が進んでいる可能性があります。
傷んだ部分から風味が落ち、味が変化しています。
【NG梨②】表面にツヤと張りがない
収穫してから時間が経ち、水分が抜けている可能性があります。
【NG梨③】お尻の形がとがった形の梨
お尻の形が横に広がっておらず、とがった形をしている梨は美味しくありません。お尻の形は美味しい梨を選ぶうえで重要なポイントです。
以上のポイントに注意して美味しい梨をゲットしてください。
まとめ
今回は、青果のプロに「美味しい梨の選び方」を教えてもらいました。
知らなかった見極めポイントがたくさんあったので、売り場で梨を見かけたら実践したいと思います。
梨をひとつだけ見てもピンとこないかもしれませんが、ずらりと並んだ売り場で見比べれば、“当たり”が見えてくるかもしれません!
せっかくなら、おいしい梨で旬を思いっきり味わいましょう!