部下と一緒にレストランへ
部下のA子さんの初めての受注成功を祝って、人気高級レストランを訪れました。僕はA子さんの頑張りが報われたことを心からうれしく思い、「今日は僕がご馳走するから」と声をかけました。
すると、A子さんは「ありがとうございます! ここのレストランは本当においしいですよね」と笑顔に。そんな会話をしていると料理が運ばれてきて、落ち着いた空間で楽しい時間が流れ始めた矢先、僕たちのテーブルに見知った顔のウェイターが現れました。
性悪な同級生とばったり
「あれ、懐かしいな!」と声をかけてきたのは、僕の高校時代の同級生・B男。彼は昔から僕のことをバカにしており、卒業後は関わらないようにしていました。
「ひ、久しぶりだね……」と返すと、彼はニヤニヤしながら「まさかお前が客として来てくれるようになるとは思わなかったなぁ~」と言ってきました。
「こちらは?」と戸惑うA子さんに、僕はしぶしぶ彼を紹介。
「高校の同級生で、B男っていうんだ」
するとB男は、「今はチーフウェイターとしてこの高級レストランで働いています!」と得意げに自分語りを開始。さらに、僕に対して衝撃的な発言をしたのです。
「ここは高級レストランだけど、お前、支払いとか大丈夫なの?」
B男は続けて、「連れの女性が美人だから、格好つけてムリしてないかなって」と、僕を見下すように笑うのでした。
A子さん「父に連絡します」
「ご心配なく。僕は普通に会社員として働いているから」と返すと、B男は「へえー、昔は地味で目立たなかったお前が、ここで食事できるほどになったんだな」と上から目線。僕が言い返そうとした瞬間、A子さんが椅子から立ち上がって言いました。
「さっきから聞いていれば、あなた、お客さまに対して失礼すぎませんか? こんな従業員がいるなんて知りませんでした。父に連絡します」
「え? 父って?」と戸惑うB男に、僕は冷静に伝えました。
「A子さんのお父さんは、このレストランのオーナーだよ」
そう、実は僕たちは、この店のオーナーであるA子さんの父にお願いして、特別に予約枠を取ってもらっていたのです。
そして、A子さんはその場でお父さんに電話。B男は顔を引きつらせながら「し、失礼しました……」とつぶやき、キッチンへ逃げていきました。
B男の末路は…
その後、B男はチーフウェイターの座から降ろされたよう。オーナーと店長から厳しく叱られ、「今後、同じようなことがあればクビにする!」と宣言されたそうです。
一方、僕とA子さんは「またこのお店でお祝いができるよう、仕事を頑張ろう!」と、お互いに気合を入れ合いました。より多くの人々においしい食事を楽しんでもらえるように、今後も仲間たちと一緒に仕事に励んでいくつもりです!
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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