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「すべて俺の実力です」売上No.1で天狗になった新人…彼を待ち受けていた予想外の結末とは

大学を卒業して早15年、地元の中小企業で営業を担当している私。上司や同僚との関係は良好で、近年は新人教育を任されるようになりました。現在は新入社員の男性、A山さんを指導しているのですが……。

 

どんどん自信過剰に

入社当初のA山は控えめで、一生懸命学ぶ姿勢を見せていました。私もできる限りサポートし、少しずつ成長していくのを見守っていました。ところが、ある程度成果が出るようになると態度が変わり、自信が強すぎる面が目立つようになったのです。

 

例えば、契約が取れたときに「自分の実力だけで成功した」と言い切ってしまうことも。本当は私や同僚のサポートが大きく影響している場面も多かったのですが、その点には気付いていないようでした。周囲も「若さゆえの勢いかな」と半ば苦笑いしつつ見守っていました。

 

仕事自体には大きな支障はなかったので、私もあえて口を出さず、いずれ経験から学んでいくだろうと考えていました。そんな折、私は親族の海外挙式に参列するため、珍しく長めの休暇を取ることになったのです。

 

ひとりよがりの成果?

休暇前の月末、営業成績の発表でA山が1位を獲得しました。若手としては立派な結果です。しかし、その後の発言が同僚たちの反感を買うことになりました。

 

「営業は数字がすべて。結果を出せる人間が評価されるんです。だから自分が一番なんですよ」

 

数字を誇る気持ちは理解できるのですが、周囲を下に見るような口ぶりに、場の空気は一気に冷え込みました。私は「じゃあ私のサポートは不要なのね?」とだけ確認し、有給休暇に入ることを伝えました。彼自身も「大丈夫です」と言い切ったので、私は必要最低限の引き継ぎだけを同僚に任せることにしたのです。

 

 

思わぬ大混乱

休暇中、同僚からメールが届きました。内容は「A山が案件対応に苦戦している」というもの。契約先からの問い合わせや資料作成など、細かな業務を把握しきれておらず、対応に追われている様子でした。

 

自分ひとりで何とかしようと頑張っていたようですが、慣れていない作業が重なり、気持ちの余裕をなくしていたようです。結局、周囲にも十分に助けを求められず、業務が滞ってしまったと聞きました。

 

2週間の休暇を終えて出社すると、A山の担当案件はいくつもトラブルを抱え、取引先からの信頼を損ねてしまっていました。社長からも厳しく注意を受け、本人もかなり落ち込んでいました。

 

私は「今回の経験で、周囲のフォローや協力がどれだけ大切か気付けたんじゃない?」と声をかけました。けれど、A山は最後まで「自分の力を認めない会社にいる意味はない」と言い残し、退職を選んでしまいました。

 

私は次に来る新人には、人との関わりを大切にしてほしいと願っています。

 

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本当に力のある人は、成果を誇るだけでなく、周囲の支えを理解し、謙虚に学び続けられる人ですよね。今回の出来事は少し残念でしたが、「人はひとりでは成り立たない」という大切な気付きになったのではないでしょうか。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

※AI生成画像を使用しています

 

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