妊娠しやすい体づくりのポイントやおすすめの食べ物とは【医師監修】

2019/07/26 12:30
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この記事では妊娠までの流れについて、医師監修のもと解説します。赤ちゃんがほしいと思って、すぐに授かれるのは幸運なケースです。赤ちゃんをのぞむ場合は早めに準備をするにこしたことはありません。バランスのよい食事や適度な運動を心がけ、夫婦ともに妊娠しやすい健康的な体づくりを始めましょう。
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妊娠のイメージ

 

そろそろ赤ちゃんが欲しいけれど、なんとなく自然の流れに任せているという人もいるのではないでしょうか。残念ながら、人間は妊娠しやすい生き物ではありません。若く健康な男女がタイミングを合わせても妊娠できる確率は1回で約3割と言われています。さらに男女共に年齢を重ねることで自然妊娠の確率は下がってきます。このコラムでは妊娠力を高めるための体づくりや食べものについて紹介します。

 

妊娠確定までの流れ

性交渉をし、卵子と精子がうまく受精すると受精卵が、約1週間かけて子宮内に着床します。この状態で、妊娠が成立したといえます。このときはまだ妊娠の自覚症状はほとんどありません。妊娠4週以降になると生理の遅れなどに気づき始めます。体温が高めになり、だるさ、吐き気や胃もたれを感じる場合もあります。妊娠~5週では、超音波検査のときに胎嚢が確認できます。そして妊娠6週頃に心拍が確認できて、はじめて妊娠確定という状態になります。 

 

■受精から着床までの流れ

メカニズム                ↓↓↓

メカニズム2

 

妊娠しやすいタイミングはいつ?

排卵されてから月経がはじまるまでの「黄体期」といわれる期間は、約14日間といわれています。月経周期は人それぞれ違いますが、次回の月経開始予定日から約14日前に排卵が起こることが予測できます。

 

また、女性の体温は月経から始まる低温期と、排卵以降の高温期の2つを繰り返します。基礎体温をはかっていると低温期から高温期に移る前に体温がぐっと下がる時期があり、この時期に排卵が起こる可能性が高いともいわれています。最も妊娠しやすいのは排卵日の1日前から排卵日です。続いて排卵日の3日前~排卵日翌日も妊娠の確立が高くなる時期です。

 

妊娠しやすい体づくりとは

妊娠しやすい体づくりのためには、まず、女性ホルモンを整える必要があります。ホルモンは血液によって運ばれる物質です。そのために、「全身の血行をよくする」ことから始めてみましょう。日ごろから、適度な運動を取り入れることは大切です。足をあげて自転車こぎをしたり腹筋を鍛えたりといったエクササイズを行うことや、ウォーキングなどの適度な運動を行うことは、全身の血行がよくなり筋力も維持されるので、基礎体温も高まり代謝がよくなります。特に、骨盤内への血行が良くなると卵巣や子宮などの機能も高まります。また、妊娠にストレスは厳禁ですが、運動後、副交感神経が優位になることでリラックス効果が高まるために、運動が妊娠しやすい体に有効ともいわれています。

 

普段から良い姿勢を心がけ、できるだけ同じ姿勢を続けないようにしましょう。長時間の運転やパソコンでのデスクワークの際には、一時間ごとに立ってストレッチをするなど、体を動かすように気をつけてください。ぴったりしたジーンズやタイトスカートなど体を締めつけるような衣服も避けましょう。

 

「体を冷やさない」ことも大事です。クーラーのよく効いた部屋など寒いと感じる場所に長時間いると、下半身の血行障害が起こりやすくなります。足首などを温めたり、ストレッチをしたりと対策をとるようにしましょう。

 

逆に男性の場合は「温めすぎ」に注意してください。精巣の温度が上がりすぎると精子をつくる機能が低下します。冬場に長時間コタツにあたる、サウナに長居するなどは良くない例です。また、座ったまま同じ姿勢で長時間ゲームをする、テレビを視聴するのもよくありません。長時間精巣の血管が圧迫されることで活性酸素がたまり、精巣の温度も高くなるので精子の質を落としてしまいます。

 

妊活中のおすすめの食べ物

妊娠しやすい体づくりのために、妊活中の食べものはとても大事です。きちんとバランスのとれた食事をとり、偏食を避けるようにしてください。野菜を中心に、肉、魚、卵などのたんぱく質を取り入れ、バランスよく食べることが大事です。その上で、妊娠力を高めるために女性に積極的にとってもらいたいものは、ビタミンです。

 

ビタミンB6、ビタミンEには女性ホルモンの分泌を促し、ホルモンバランスを整える働きがあります。また、月経前症候群のさまざまな症状を和らげる働きもあるといわれています。さらには血液循環を改善し、生理痛を和らげます。

 

そして、ビタミンB群の一種であるパントテン酸はストレス緩和作用のある副腎皮質ホルモンの合成・促進に関与しています。

 

ビタミンB6は、かつお・さんま・まぐろなどの魚類、ビタミンEはナッツ類、パントテン酸はアボカドや卵類に含まれています。

 

さらに、妊娠する前から「葉酸」を適度にとると、胎児異常を減らせることが最近分かってきました。妊娠を望むのであれば、日ごろから積極的に、野菜など葉酸を多く含む食品摂取を心がけましょう。また、妊活中はできるだけ禁煙し、お酒も控えめにしてください。

 

まとめ

赤ちゃんがほしいと思って、すぐに授かれるのは幸運なケースです。赤ちゃんをのぞむ場合は早めに準備をするにこしたことはありません。バランスのよい食事や適度な運動を心がけ、夫婦ともに妊娠しやすい健康的な体づくりを始めましょう。一般に1年以上避妊せずに夫婦生活を送っても妊娠にいたらない場合は不妊の可能性があります。夫婦でよく相談して、必要であれば産婦人科へ相談・受診したり、不妊治療に進んだりすることも考えてみましょう。

 


参考

妊活のはじめてガイド5 | ロート製薬
葉酸について|エレビット (Elevit)|バイエル薬品

 

監修者

医師 浅川 恭行 先生

産婦人科 | 医療法人 晧慈会 浅川産婦人科 理事長


1993年 東邦大学医学部卒業、1999年 東邦大学大学院医学研究科博士課程修了。浅川産婦人科の院長を務めるほか、日本産婦人科医会 幹事、東邦大学医療センター大橋病院 産婦人科学講座 客員講師、鶴見大学歯学部 産婦人科学講座 非常勤講師として活躍。


経歴

1993年    東邦大学 医学部卒業
1999年    社団法人日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
2007年    東邦大学医療センター大橋病院 産婦人科講師(病院)
2007年    日本産婦人科医会 幹事
2009年    医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事
2017年    医療法人皓慈会 浅川産婦人科 理事長・院長



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