「置き去り商品」がお店に与える3つの困りごと
1. 商品が傷んでしまう
特に深刻なのが、温度管理が必要な生鮮食品や冷凍食品です。
お肉やお惣菜、アイスクリームなどを常温のお菓子コーナーや日用品売り場に置き去りにされると、品質が急速に劣化してしまいます。
置き去りにした瞬間を店員がみていればまだ良いのですが、確認していない場合はいつから置き去りにされているのかわからないので、廃棄せざるを得ません。
これは、お店にとって大きな損失となります。
2. 他のお客さんに迷惑がかかる
置き去りにした商品が、他のお客さんの目に留まることもあります。
例えば、お惣菜がお弁当コーナーに置かれていたり、パンが牛乳の棚に紛れ込んでいたりすると、次にその商品を買おうとした人が「なぜここに?」と不審に思い、購入をためらってしまうかもしれません。
商品の陳列が乱れることで、他のお客さんの買い物体験を台無しにしてしまう可能性があるのです。
3. 店員の負担が増える
置き去りにされた商品を探し、元の場所に戻す作業は、全て店員の仕事になります。
特に、忙しい時間帯に置き去り商品が多発すると、店員は本来の業務を中断して対応しなければなりません。
商品の状態を確認し、元の売り場に戻すか、廃棄するかの判断を下す手間もかかります。
たったひとつの行為が、店員の負担を大きく増やしていることを知ってください。
迷ったときの正解は?
「やっぱりいらない」と思ったときの正しい対応は、以下のいずれかです。
元の場所に戻す
これが最も基本的なマナーです。
商品があった場所を覚えておき、面倒でもそこに戻しましょう。
お近くの店員に声をかける
基本的には自分で元の場所に戻していただきたいですが、どうしても無理な場合は店員に声をかけましょう。
「すみません、こちらはやめておきます」と一言添えて、商品を手渡すだけでOKです。
スーパーは人手不足のお店が多く忙しいため、できれば自分で戻していただきたいところですが、置き去りよりはましです。
ぜひどちらかのご対応をいただけると助かります。
少しの気遣いで、気持ちの良い買い物を
一度カゴに入れた商品を元の場所に戻すという、ほんの少しの気遣いが、お店の損失を防ぎ、他のお客さんや店員の負担を減らすことにつながります。
スーパーは、お客さんとお店、そして商品が、お互いに気持ちよく関われる場所であるべきです。
これまで商品を違う売り場に戻した経験のある方は……!
今後意識してみてほしいなと思います。
※店舗によって、商品を戻すルールが今回ご紹介したものと違う場合があります。そのお店のルールをご確認ください。