義母との距離感
私は近所の花屋でパートをしながら、夫と2人で暮らしています。家事も仕事もそれなりに充実していましたが、唯一気をつかう相手が義母でした。
義母は50代とまだ若く、ファッションやメイクについて私にいろいろとアドバイスをしてくれます。ありがたい半面、少しおせっかいに感じてしまうこともあり、ひそかにストレスを抱えていました。
そんな義母が、ある日突然「少し困っていて……」と切り出してきたのです。
義母からのお金のお願い
最初は「3万円だけ貸してほしいの」と言われ、私も「お役に立てるなら」と深く考えずに貸しました。その後も「少し足りなくて」「急に必要になったの」と頼まれることが増え、額は5万円、10万円と少しずつ大きくなっていきました。
「すぐに返すから」という言葉を信じ、夫には話さずに対応していたのですが、あまりにも続くため心配になってきました。
ある日、意を決して義母に理由を尋ねると、「恥ずかしい話だけど、お父さん(義父)の趣味にお金がかかっていて……」と打ち明けられました。義父は会社で役職に就いており、生活に困っているようには見えなかったので驚きましたが、「翌年にはまとまった収入が入るから、それまでの間だけお願い」と言われ、私も断りきれず貸し続けてしまったのです。
気付けば、貸した金額は合計150万円を超えていました。
夫に相談、そして衝撃の事実
さすがにひとりで抱えるには限界を感じ、夫にすべてを話しました。夫は驚き、そして「どうして早く言わなかったんだ!」と強い口調で言いましたが、同時に「親が迷惑をかけて申し訳ない」とも謝ってくれました。
私が「お義父さんが……」と伝えると、夫は苦笑い。「父さんはむしろそういうことを嫌うタイプだから、それはないと思う」と言うのです。どうやら義父はお金の使い方に厳しく、浪費とは無縁だったそうです。
「母さんにちゃんと話を聞こう」と夫が自宅に電話をすると、義父が出て「ちょうどよかった。今から渡したいものがあるから来てほしい」と言いました。
義実家での話し合い
義実家を訪れると、義父が封筒を差し出してきました。中には10万円が入っており、「生活の足しにしなさい」とひと言。私たちは顔を見合わせました。
「えっ……これは返済ではないんですか?」と私が尋ねると、義父は驚いた表情に。
ここで初めて、義母が双方にまったく違う説明をしていたことが判明しました。どうやら私には「義父の趣味にお金がかかっている」と説明し、義父には「私たち夫婦が生活費に困ってお金をせがんでくる」と説明していたようです。
結果、義父は私たちを支援しているつもりでお金を渡しており、私は義母を助けているつもりでお金を貸していたのです。
義母の本当の使い道
夫は義母に使い道を確認し、家計も詳しくチェックしました。その結果、義母が「推し活」のために使っていたことが判明。交際費やグッズの購入費などが積み重なり、家計が回らなくなっていたようです。
義父は深く反省を促し、「もう二度とこういうことはしない」と約束させました。私たち夫婦も、義母に対しては今後お金の貸し借りを一切しないと決めました。
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家族間のお金のやりとりは、誤解やトラブルを招きやすいもの。今回の出来事を通じて、夫婦間でしっかり相談すること、そして「内緒にしてほしい」というお願いは安易に受けないことの大切さを感じますね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています
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