身寄りのない伯母…母からお世話を頼まれる
私は40代の主婦で、夫と高校生と小学生の2人の娘と暮らしています。数年前に母にお願いされ、母の姉にあたる伯母の身の回りのお世話をすることになりました。伯母は、子どもがおらず伯父も早くに他界しています。そのため、伯母は長い間、1人暮らしをしており、お世話といっても週に1回ほど買い物に付き合う程度でした。
しかし、健康的だった伯母も年々足腰が弱くなり、夜中にトイレへ行く途中に転倒。幸い、大事には至りませんでしたが、それ以降、私は夜に伯母の家に泊まって、トイレの補助をすることになりました。自宅の家事を済ませた後に、電車で20分ほどの伯母の家に通い、始発電車で自宅へ帰るというサイクルの毎日。夜中は伯母のトイレの補助をするため、十分に睡眠が取れず、日々疲れがたまっていくのを感じていました。
寝不足の中、伯母から陰口を毎日聞かされ…
最初は、私が訪問することを申し訳なく思い、感謝していた伯母も、だんだんと世話してもらうのが当たり前と捉え、横柄な態度を取るように……。特に、私の心を苦しめたのは、私の母や親戚の陰口です。伯母は、母や親戚の気にくわなかった話を延々と語り、しまいには「あんたは、何にもしてないのに私が築き上げた財産をもらえるから幸せよね。私に感謝しなさいよ」という始末。ただでさえ、寝不足で満身創痍なのに、伯母の止まらない陰口と心ない言葉を聞くたびに、心までダメージを受けるようになりました。
すると、知らず知らずのうちに体と心が疲弊し、自宅にいる間は横にならないと動けない状態に。自分でも体調の異変に気付いていたものの、家族には心配をかけないように家事は手抜きをせずにこなしました。しかし、娘たちは家事以外の時間は毎日寝込んでいる私を心配して、「お父さん! お母さんがとてもつらそうだから病院へ連れて行って!」と夫にお願いしてくれました。
ついに入院…それでも横柄な伯母に夫が制裁
夫に連れられて病院を受診すると「すぐに入院するように」との診断。どうやら、ストレスと睡眠不足による疲労で、心身に支障が出ているとのことでした。私が「みんなに迷惑をかけてごめんなさい。伯母さんに連絡をしないと……」と伯母のことを気にしていると、夫は「俺のほうこそ、こんなに無理させてごめん。伯母さんには、これからは介護ヘルパーの方を頼むようにお願いしてみるよ」と言ってくれました。
早速、夫が伯母に連絡をすると「知らない人を家に入れるなんて絶対嫌よ! あんたたちには、私の遺産をあげると言っているんだから、私の面倒をちゃんと見なさいよ!」と激高する伯母。その言葉を黙って聞いていた夫は「俺にとっては、遺産をもらうことよりも妻が健康で元気であることが一番なんです! 妻に無理をさせてまで、あなたの面倒を見るつもりはありません。遺産もいりません!」と強い口調で言い返しました。
まとめ
その後、夫の鬼気迫る言葉で伯母もようやく事の重大さに気付いたのか、介護ヘルパーを雇うようになりました。介護を依頼した母からも「大変な思いをしていたのに助けてあげられなくてごめんね」と私の身を案じる連絡がありました。伯母の陰口は相変わらずですが、私が伯母の家に行く頻度が減ったことで体調は回復。
今回は、夫が私のことを心配して、改善策を取ってくれたので大事に至らなくて済みました。伯母や家族に迷惑をかけないようにと、自分のことを省みずに無理して行動してしまったのがよくなかったと反省しています。これからは、自分の体調にも気を配りながら伯母のサポートをしていきたいと思った出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:伊集院 しのぶ/16歳と12歳の娘を育てる40代の主婦。最近は娘たちとお気に入りのK-POPアイドルのライブDVDを視聴するのにハマっている。
マンガ/山口がたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
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