散らかった部屋を見た義母は
ある土曜の朝9時ごろに突然、子どもたちのためにおやつを持参してやって来た義母。当時の私は、土日のどちらかに掃除機をかけて徹底的に片づけるようにしていました。しかし、義母が来たときはまだ掃除機をかける前で、部屋がぐちゃぐちゃな状態。
子どもがひっくり返したおもちゃ箱からおもちゃが散乱し、座ってもらう場所さえ何かをどけないといけない状況でした。さらに、シンクには前の晩と今朝の食器が残っている状態。すべてを義母に見られた私は、恥ずかしい気持ちになりました。
義母は「子どもがいるんだから仕方がないわよ」と言いながら、一緒に片づけてくれました。それから私は洗濯物をベランダに干しに行き、戻ってくると子どもと一緒にいたのは夫。義母は食器を洗ってくれていて、シンクの中まできれいにしてくれていたのです。
私は申し訳ない気持ちと恥ずかしさでいっぱいになり、これからは日ごろからきれいにしようと決意しました。しかし、決意したものの、仕事と育児で忙しい平日はなかなか掃除はできません。そんな中、平日の夕方に突然お菓子を持ってやって来た義母。そのときは、義母が子どもを見てくれている間に洗濯物を取り込み……ふと見ると義母が畳んでくれていました。いつも孫に会いたくて来てくれる義母ですが、何かと家事を手伝ってくれるのでした。
義母が子育てをしていたときは、姑が来るかもと思っていつも部屋をきれいにしていたと、聞いたことがあります。そんな義母は私をどう思っているのか、と考えてしまいましたが、義母は「仕事をしているんだから仕方がないよ」と現状を理解してくれているようでした。
なぜかモヤモヤする私
いろいろとしてくれる義母に対して、当時の私はなぜか素直に喜べず、モヤモヤしていました。しっかりした嫁として見てもらいたいという気持ちが大きかった私は、自分のだらしがないところを見られることに、勝手に屈辱を感じていたのだと思います。
そんな私でしたが、何度かぐちゃぐちゃの部屋を見られるうちに、少しずつ心の変化がありました。「もうこれだけ見られたなら隠さないでいいや」と開き直ることができ、素直に義母が手伝ってくれることを喜べるようになっていったのです。
大変なときは素直に甘えて、困ったときは相談することも増え、義母との関係性がよくなったと思います。これからも感謝を伝えることを忘れずに、よりよいお付き合いを続けていきたいです。
著者:花坂 芽以/30代女性/2016年生まれの女の子と2020年生まれの男の子の2児の母。趣味はネイルで、最新家電や最新のファッションにも関心あり。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
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