A男を妹に紹介
結婚式を半年後に控えた私は、A男を連れて実家へ。両親と妹のB子に彼を紹介したのですが、B子は興味がない様子。ただ、彼が旅館の跡取りだと伝えると、態度が一変したのです。
「えっ、マジで!? お金持ちじゃん!」
その後、B子はA男に対してボディタッチが多くなり、私は嫌な予感が。というのも、B子は美しい容姿を武器に、昔から人の恋人を奪うクセがあり……。そのせいで、友人とトラブルになることも少なくなかったのです。
ただ、「さすがに姉の婚約者には手を出さないよね」と私は考え、そのまま放っておきました。
意味深な電話をするA男
数カ月が過ぎ、いよいよ結婚式間近となったとき。私が仕事を早めに終えて帰宅すると、A男は誰かと電話をしていました。
「今度はいつ会えるの? 早く会いたいよ」
意味深な会話だったため、私はA男に「誰と電話しているの?」と質問。彼は、「と、友だちだよ。それより、人の電話を盗み聞きしないでくれよ」と言って、自分の部屋へ入ってしまったのでした。
そして、私は不安を抱えたまま、結婚式当日を迎えました。
「A男さんの子どもを妊娠したの」
当日の朝、A男と2人で控室で準備をしていると、突然、B子が入ってきて、驚きの発言をしたのです!
「私、A男さんと付き合ってるの。それで、A男さんの子どもを妊娠した。だから花嫁を交代して! 」
私は耳を疑い「ウ……ウソだよね?」とA男を見ましたが、彼は気まずそうに下を向き、「B子の言うとおりだ。実は、最初に彼女に会ったときに連絡先を交換して、そこから会うようになった」とのこと。「お前よりB子のほうがかわいいから、いつの間にか彼女のことを好きになっていた。やっぱり、俺はB子と結婚する」と最低な発言まで。
ただ、会場にはすでに大勢のゲストや両親、親戚たちが集まっており、中止にするにしても、事情を説明する必要があります。私は呆然としながらも、「と、とりあえず、両親に報告する」と言って会場に向かいました。
A男の両親は激怒
私は双方の両親に、A男はB子と浮気し、B子は彼の子どもを妊娠したと説明。すると、A男の父はマイクを取り、「A男、跡継ぎの件はナシ! 遺産もやらん!」と宣言したのです。
A男は「と、父さん! 息子は俺しかいないんだから、跡を継ぐのは当然だろ!?」と大慌て。一方、A男のお父さんは「婚約者を裏切り、その妹と浮気をするなどあり得ない! そんな男にうちの旅館は継がせないし、もううちの息子ではない」と激怒。
愕然とするA男とB子を横目に、私と両親たちはゲストたちに謝罪し、ご祝儀を返却して帰ってもらったのでした。
2人の末路は…
その後、B子の妊娠は彼女の勘違いだったことが判明。それでもA男はB子に結婚を申し込んだようですが、彼女は「旅館の跡取りじゃないA男には興味がない」と言って、あっさり振ったようです。
一方、私は2人に慰謝料と結婚式の費用を請求。最初は「そんな大金払えない!」と拒否されましたが、一歩も譲らなかったところ、毎月分割で支払ってもらえることになったのでした。
また、A男の両親からは「この度は息子が本当に申し訳ないことをした。いつでも、うちに泊まりに来ていいから」と言ってもらえました。ゆっくり温泉につかりながら、心の傷を癒そうと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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