ビールだけじゃない「秋味」、本来は何のこと?
キリンさんの宣伝ではないですが、「秋味」と聞くとビールというイメージが強いですよね。
また、冬といえばマックの「グラコロ」もグルメ業界ではかなり市民権を得ています。
さて、その「秋味(あきあじ)」。
「秋の味覚」という意味合いで使われることが多いですが、実はこの「秋味」という言葉、ある特定の魚のことを指す言葉なんです。
次のうちから選んでみてください。
① 鯵(あじ)
② 秋刀魚(さんま)
③ 鮭(しゃけ)
さあ、正解発表!「秋味」が指す魚はあの魚だった!
正解は……
正解は、③ 鮭(しゃけ)でした!
秋味とは、鮭の中でも特に白鮭のことを指します。
「秋味」とは、産卵のために秋に日本の川に戻ってくるシロザケのことを指す、主に北海道や東北地方で使われる地方名です。
「秋味」とは、産卵のために秋に日本の川に戻ってくる「シロザケ(白鮭)」の別名です。
「秋味」という呼び名、なぜ秋刀魚ほど知られていないの?
秋の魚といえば「秋刀魚(さんま)」ですね。
同じ「秋が旬」の魚でも、鮭と秋刀魚では獲り方や並び方がこんなに違うんです。
秋刀魚(さんま):
大量に漁獲されるため、スーパーでは山積みにされているのをよく見かけます。
鮭(さけ):
産卵のために川に戻ってきたところを獲ったり、養殖が主流だったりするため、多くは切り身に加工され、パック詰めされて並ぶのが一般的です。
このように、私たちの食卓に届くまでの道のりが違うから、店頭での見え方も異なるのですね。
「秋味」だけじゃない!意外と知らない鮭の豆知識
「秋味」のように、鮭の呼び方は他にもたくさんあります。
- 時鮭(ときしらず):
春から初夏にかけて獲れるサケで、秋に獲れるサケとは違い、まだ卵や白子に栄養分を取られていないため、脂のりが良く美味とされています。
- 鮭児(けいじ):
北海道のごく限られた漁場でしか獲れない、まだ成熟する前の若いサケです。 卵や白子に栄養が回っていないため、全身に脂肪がのっており、「幻のサケ」と呼ばれるほど高価な高級魚として知られています。
このように、鮭の呼び方一つにも、漁獲される時期や状態によって様々な違いがあるのですね。
これであなたも雑学王!
今日のクイズ、正解できましたか?
鮭が秋の味覚として食卓に並ぶ際は、「この鮭は『秋味』って呼ばれるんだ!」と思い出しながら食べてみると、また一味違う美味しさを発見できるかもしれませんね。
イラスト/タワシ