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「泣き止ませられないの?情けない」娘を泣かせた子のママが私を見下し→目撃者がズバッと反撃のひと言

3歳の長女と公園に行った日のことです。このころの娘は保育園近くにある公園で遊ばないと家に帰ってくれないため、いつもお砂場セットを持って迎えに行っていました。そんなある日、いつも通り公園で遊んでいると同じ保育園に通う親子とトラブルになりました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師関根直子

筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。
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保育園ママの信じられないひと言

ある日公園で遊んでいると、娘が使っていたお砂場セットを、同じ保育園に通う顔見知りのAさんの5歳の娘が、勝手に使ってしまいました。それを見た娘がかんしゃくを起こしたため、私はどうにかしてあやそうと必死になります。しかし、どうしても娘は泣き止んでくれません。するとAさんが「そんなに泣いてどうするの? 少し使われるぐらいでこんなに泣くなんて……。母親のしつけができていないんじゃない?」と心ないひと言を放ったのです。その言葉を聞いていた周りのママ友も騒然としています。Aさんは普段からきつい物言いで知られており、ママ友の間では「少し距離を置いた方がいいかも」と噂されていました。

 

私は「そんな……。娘は保育園で少し疲れているだけですから」と精いっぱいの笑顔を作って答えましたが、Aさんの表情は一切変わりません。むしろ、私を嘲笑うかのような薄笑いを浮かべています。そしてAさんは「疲れてる? 母親なら、どんな時でも子どものご機嫌をとれるのが当然でしょ? 泣き止ませられないなんて、本当に情けないわね」と言ってきました。その言葉は、私の心を深くえぐりました。子育てに悩み、日々奮闘しているなかで、まさか他人からこんなにも心ない言葉を投げかけられるなんて思いもしなかったからです。

 

 

私はこれ以上、Aさんの言葉を聞きたくなくて、娘の手を引いてその場を立ち去ろうとしました。すると、そこへ一部始終を見ていた別のママ・Bさんが来て、「さっきから聞いていると、お砂場セットを取ったAさんの娘さんより、〇〇さん(私)のほうが悪いみたいじゃない? まずは、おもちゃを取ったことを謝られたらどうですか?」と言いました。するとAさんは怒ったように「そうですか、ごめんなさい」と素っ気なく言って、お砂場セットをその場に残し、子どもの手を引いて帰って行きました。

 

注意してくれたBさんにお礼を伝えると、Bさんは「実はね、Aさん、前に別のママ友にも同じようなこと言ってたらしいの。その人もすごく傷ついてたって。Aさん、どうも自分の子育てがうまくいっているってことを、周りに見せつけたいみたい。だから、気にしない方がいいですよ」と言います。Bさんの話を聞いて、Aさんの言葉が私個人に向けられたものではなく、彼女自身の承認欲求からくるものだと理解しました。だからといって傷が癒えるわけではありませんが、「Aさんの言葉に深く悩む必要はないんだ……」と思えたのでした。

 

 

今回の経験から、私は他人の心ない言葉に振り回されない強さを得られたと思います。子育ての方法はそれぞれ違い、完璧な人などきっといません。自分と子どものペースを大切に、自信を持って子育てに取り組むことが何よりも重要だと感じた出来事でした。

 

◇ ◇ ◇

 

おもちゃを巡っての子ども同士のトラブルは、「貸す、貸さない」「謝る、謝らない」で親同士のトラブルに発展してしまうことも。相手のお子さんを泣かせてしまった場合は、Aさんのように泣き止ませられないことを責めるのではなく、まずは謝る姿勢が大切ですよね。

 

おもちゃを取り合うという行為は、「これは自分のものだ」「自分のものを取られたくない」という心の成長の証なので、無理に止める必要はありません。つい「貸してあげなさい」「返しなさい」と言ってしまうこともありますが、これは大人の価値観からくる言葉であり、子どもの気持ちを否定してしまいかねません。

 

「おもちゃを貸してあげられる子は賢い子、やさしい子」といった考え方を一度横に置き、まずは子どもの「遊びたい」という気持ちに共感することが大切です。「このおもちゃで遊びたかったんだね」と伝えたうえで、「遊び終わったら渡そうね」「少し待っててね」と伝えてみてください。気持ちに共感してから、親がしてほしい行動を簡単な言葉で伝えると、子どもは聞き入れてくれることが多いですよ。

 

おもちゃの取り合いは、子どもがコミュニケーションや人間関係を学ぶ大切な機会です。他人の視線や価値観に振り回されず、子どもの気持ちに寄り添いながら、成長をあたたかく見守っていけるといいですね。
 

著者:桂ゆかり/30代・ライター。働く乗り物が大好きな5歳の男の子と、ティッシュをひらひらして遊ぶのが大好きな3歳の女の子を育てるママ。夫は夜勤のため、月〜土曜日までワンオペの日々を過ごしている。

 

作画:Pappayappa

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)

 

 

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