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じわじわ広がる胸の痛み…「もしかして大きな病気?」まさかの診断結果とは【体験談】

40代になってから、体のあちこちにちょっとした不調を感じることが多くなりました。腰痛や肩凝り、猫背といったあからさまなものから、何となく疲れやすくなった気がする、しっかり睡眠を取っても疲れが取れにくくなったような気がするといった曖昧なものまで、いろいろと感じています。そんな中、胸の痛みが原因で病院に行ったときのお話です。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
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気付いたらじわじわと痛みが広がるように

胸に違和感を覚えるようになったのは、ある日突然でした。最初は「なんとなく左胸がつっている?」という程度の、軽い違和感から始まりました。朝起き上がったときや日常で少し腕を伸ばしたときなどに、左胸外側の下のほうがなんとなく突っ張るような感じがするのです。足がつる少し前のような感覚で、「これ以上伸ばしたらぴきっと痛みが走るかな?」という予感がする程度で、直後には消えるのであまり気にもしていませんでした。

 

ところが、その範囲がだんだん広がり、違和感を覚える回数も徐々に増えていくように。ネットの情報を頼りに自分で脇の下や胸の周辺にしこりがないかと触ってみましたが、特にしこりのようなものはなく、鏡で見ても目に見えた異常は見当たらない状態。そして、10日ほどもすると、左胸の外側半分にまで範囲が広がった上、物が当たると痛みが走るようになりました。そこからさらに違和感が右胸にまで広がったところで、さすがに病院に行くことに決めました。

 

とはいえ、どこに行けば良いかわからなかったので、まずは出産後に乳腺炎になった際にお世話になった助産師さんに相談してみたところ、比較的近くに乳腺を専門に扱う先生がいることを教えてもらいました。

 

受診した結果

総合病院の乳腺外科に行き、問診の後、まずはマンモグラフィーを受けることに。胸に物が触れるだけでも痛いのに、板状のものに挟まれたり伸ばされたりして、涙が出るほどつらい検査でした……。触診も正直痛くてつらかったです。

 

そんな検査の結果は異状なし。病気ではないと知ってほっとした私に告げられたのは、「多分原因は肩凝りだね」という先生の言葉でした。まったくの予想外だった結論に驚いていると、先生は「よくあることだ」と話してくれました。

 

私は元々、乳腺が多い体質なのだそうです。そこに、ひどい肩凝りが起こった結果、肩から下の血流が悪くなって、それが原因で痛みが生じるようになっのだそう。さらに、左側をかばう形で姿勢などが悪くなり、徐々に右側にも負担が広がって、負担が広がると共に痛みも広がっていった、という流れだと言われました。

 

ただ、私のように乳腺が多い体質の場合は特に、マンモグラフィーだけでは病気が見つからないこともあるということ、先生いわく「40代は一番気を付けなきゃいけない年代だから」ということもあり、後日エコー(超音波)検査も受けることに。エコー検査までは、肩凝りを解消するストレッチを教わり、それを毎日おこなうことになりました。

 

 

肩凝りを解消するストレッチをおこなう毎日

胸の痛みの原因が肩凝りだと言われた私。肩凝りを解消するストレッチを教えてもらい、毎日やることになりました。先生が「よくあること」だと言っていた通り、病院には肩凝りを解消するストレッチを紹介する紙がすでに用意されていて、それを見ながら看護師さんが具体的にやり方を教えてくれたので、家に帰ってからもやりやすかったです。全部で10種類程あるのですが、その中でも特におすすめのものを教えてもらい、それを重点的にやりました。

 

例えば、①両腕が床と平行になるように肘を伸ばして左右に広げ、高さを保ったまま、右の手の平を上に、左の手の平を下にする②次に、高さを保ったまま、今度は右の手の平を下に、左の手の平を上にする③これを交互に10回、3セットおこなうというもの。

 

まったく激しい動きではないのに、最初の内はうまく左右交互に動かすことができず、ぎこちない動きになってしまっていました。それでも、何度も続けるうちに少しずつ滑らかに動くようになってきました。そして、動きが良くなると同時に、少しずつですが胸の痛みも解消され、気付いたら突っ張るような感じもなくなっていました。

 

まとめ

胸の痛みがどんどん増してきて、受診するまでは「大きな病気だったらどうしよう」と怖かったのですが、診断結果は肩凝り。肩凝りが慢性化すると、本人は「自分が肩凝りだ」と自覚できなくなると先生は言っていました。大きな病気でなくて本当によかったですが、40代は体に気を付けなければいけない時期だと先生もおっしゃっていたので、これを機に、人間ドックなど他の面でも健康状態をチェックしてみようかなと思うきっかけとなりました。エコー検査が控えている段階ではありますが、人間ドッグも早めに申し込みをしてみようと思っています。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:小沢ゆう/40代女性。長野県在住。低体温&極度冷え症脱出めざして、温活に夢中。

イラスト/sawawa

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)

 

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