「離婚して」社長令嬢の妻が同僚と浮気。妻「仕事を続けろ」と言われるも、退職すると…？

ある日、いつも通り会社に着くと妻のAと同僚のBが寄り添っている姿が目に入りました。僕が驚いていると、Aは「見られちゃったわね（笑）」と悪びれもしない様子。

 

「私、Bくんと結婚するつもりだから、離婚してくれない？」

 

どうやら僕の同僚であるBと関係を持っていたよう。Aは「あなたは仕事ばかりでつまらないし、子どももいないから寂しかった」とのこと。

仕事で忙しかったのはAの父である社長の期待に応えるためでした。子どもも、以前Aに聞いたときは「子どもはまだいいかな～」という感じだったのです。続けてAは、

 

「会社とプライベートは別物だから、仕事は続けてくれるよね？」

 

と身勝手なことを言う始末。僕が仕事を辞めると、離婚したことが社長にバレてしまうため、Aは僕に仕事を続けるように言ったのでした。そんなAにしびれを切らした僕はAに用意していた物を差し出しました。

 

「はい、記入済みの離婚届と退職届」

 

実は、もともとAとBの関係は社内でも噂になっていました。僕自身もAとBが親密な関係であることは知っていたので証拠を押さえ次第、離婚しようと考えていたのです。慌てるAとBを無視して僕は残っている有休休暇を消化し、数日後に退職しました。

 

こうして僕は幼なじみが働く会社を紹介してもらい、正式に採用されました。会社では、毎日やりがいを感じながら仕事をしていたのですが……。

 

「ちょっと、あなた！」

 

ある日いきなり会社にやってきたのは、なんとAとＢ。どうやら、僕が入社した会社との取引があるようでした。AとBがいる会社では、僕が退社してから大変だったようです。会社で必要な資格は僕しか持っていなかったため、僕が退社後は外注で依頼することが増え経費がかさんでいるそう。

 

AとBは僕に助けを求めてきましたが……

 

「たしかにあの会社は好きだったし、社長の力にはなりたいけど…僕のことをぞんざいに扱う人たちの力にはなれないかな」

 

僕はAとBの依頼を断ると、2人は落胆しながら帰っていきました。

AとBが働く会社の人から聞いた話によると、僕が退社した理由が、AとBにあることが社長に伝わり社長は激怒。娘のAには役職を与えていたのですが、「一般社員として一から学び直すように」と役職を外したようです。

 

Bは役職のなくなったAに興味をなくしたようで、「もともと結婚する気はなかった」と結婚を拒否。ただ、社内での噂に耐えられなくなったBは徐々に休むようになり、そのまま退職。Aも役職から外されて一社員として働くも、付いていけずに退職して自宅に引きこもっているみたいです。

 

一方の僕は、幼なじみのいる会社でみんなと協力して仕事をしています。これからも、周囲の人たちと切磋琢磨しながら働きたいと思っています！

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。