週末はアパートで休む!?置き手紙を残して、家事育児から逃げた夫。私に代わってある人物が仕返しを!
私は30代の兼業主婦です。夫と1歳の息子と3人暮らしです。結婚前、夫は「育児も家事も2人で協力して頑張ろうね!」と言っていましたが、現実は違いました。
もともと、家事が苦手な人だというのは分かって結婚しました。けれど、子どもが生まれても努力すらしない夫。
家事も育児もすべて私に丸投げなのです。そんな夫に対して不満は募るばかり……。
協力する気ゼロ、私を見下す夫
在宅で仕事をしながら家事と育児をこなす私に、夫は「俺は毎日外で働いてるんだよ! 在宅で仕事なんて、俺に比べたら全然ラクだろ?」と冷たく言いました。
息子が泣けば、「うるさい。早く泣き止ませろよ!」と怒り、なかなか息子が泣き止んでくれないと「母親なのに泣き止ませられないの? 無能じゃん」とまで……。
私もいっぱいいっぱいで「週末くらい手伝ってよ」と頼んだこともありましたが、「俺は男だぞ? そんなことできるかよ」と言い、ひとりで出かけてしまいました。
そんな夫にあきれ、私の心は少しずつ冷えていきました。
夫の「逃げ」と私の決断
ある週末、私が買い物から家に帰ると、テーブルに夫からの置き手紙が残されていました。
『家にいても怒られるだけだから……。アパートを借りたので、週末はそっちで過ごします。休みは休むためのものです。』
私の我慢は限界に達しました。夫には内緒で、私は両親にすべての事情を話し、家に来てもらうことにしました。
家族総出の大作戦!
次の週末、夫がアパートに行く準備をしていると、私の両親が泊まり込みの荷物を抱えて登場。さすがに気まずいのか、夫はアパート行きをやめ、自宅に残りました。
私が息子の世話をしている間、父は「おい、家事はチーム戦だぞ!」と夫に家事を指南。「手際が良くねぇなぁ? でも、こりゃ鍛えがいがあるな」と、洗濯の方法を伝えていました。
最初は不服そうだった夫も、両親に褒められるとまんざらでもなさそうな様子。私も「ありがとう」と、感謝の気持ちを伝えるよう心がけました。
すると夫は少しずつ、家事も育児もできるようになっていったのです。
夫のその後
両親は1カ月ほどわが家に泊まり、家事育児を手伝いながら、夫に教えてくれました。帰るころには、夫は息子のお世話をひとりでこなせるようになり、泣き止ませる大変さも分かってくれました。
夫は家事のやり方を学んだことで、息子の面倒を見ながら、仕事もしながら、家のこともすべてひとりでこなしていた私が、今までどれだけ大変だったかを思い知り、深く反省したようです。
私が「あなたが変わってくれなかったら離婚するつもりだった」と本心を伝えると、夫は深々と頭を下げ、「今まで本当にごめん。アパートは解約した。これからは、俺もちゃんとやる。一緒に育てていこう」と謝罪してくれました。
息子にあまり関心がなかった夫ですが、関わりが増えたことで息子もかなり懐いて、今では溺愛し、かわいがっています。夫婦間で大切なのは、歩み寄る気持ちと、思いやりだと思います。あのとき、諦めなくて良かったと今では思えるようになりました。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
家族の協力で夫が改心し、一件落着でしたね。しかし、もし夫の逃避が「週末だけ」ではなく「3年間」だったら、あなたはどうしますか?
続いては、双子育児を放棄して失踪した夫のエピソードをご紹介します。あまりに身勝手な夫に待ち受ける、当然の結末とは一体……!?
今さらただいま!?双子育児から逃げ、3年も失踪した夫。ある日突然、何食わぬ顔で帰宅…しかし私は
私は30代の兼業主婦です。毎日の家事、仕事に加え、双子の育児に追われ、毎日があっという間に過ぎていきます。
結婚前、夫は「家事も育児も一緒にやろう」と言ってくれていたはずなのに、実際には、なにひとつ手を貸してくれたことがありません。
ある日も、私が双子の離乳食に奮闘していると、うしろから夫が「おい! 俺のメシまだかよ! 腹減ったんだけど!」と言ってきました。私が子どもたちに食事をさせていることなんて、気にも留めていません。
夫は私が子どもたちのお世話で手いっぱいでも、自分のことを最優先してほしい人。待ったなしの双子育児と、自己中すぎる夫の世話で私は追い詰められていました。
夫が突然の家出!?
夫は子どもたちの泣き声にも敏感になり、毎日イライラするようになっていました。
「毎日毎日、こんなに泣き声ばっかり聞かされてたら、全然休まらないんだよ!」そう言って、ある日とうとう「ひとりになりたい」と家を飛び出して行ったのです。
あ然とする私をよそに、夫から届いたのは短いメールが1通だけ……。
『アパートを借りて一人で暮らすことにした』
何が起きたのか理解できないまま、突然夫が家出をして、私と双子は取り残されました。
それから3年ーーー。
急な「ただいま」
ある晴れた朝、玄関のチャイムが鳴ってドアを開けると、見覚えのある顔がそこにありました。
「ただいま~! パパが帰ってきたよぉ~♪」
何事もなかったかのようなテンションで、夫が突然家に戻って来たのです。驚く私と、きょとんとする双子。当然双子はこの人が本当のパパだとは分かっていない様子。
「ふたりとも、今日は家族だけでお出かけしよっか♪」
私のそのひと言に、双子は「わーい!」と笑顔に! すると夫は「おい! パパだぞ! 忘れないでくれよぉ!」と、玄関で必死に叫んでいました。そんな夫を尻目に、私と双子は家を出てお出かけしました。
夫が家出をした衝撃の理由
帰宅すると、まだ家の前にいた夫。仕方がないので家に入れて、話を聞くことにしました。夫は家を出た当初、仕事が行き詰まって悩んでいたと話し始めました。家では私が双子の育児に必死だったから、とても相談できる雰囲気ではなかったのだとか。
「毎日寝不足で、仕事もうまくいかなくて……もうどうしていいかわからなくなって。どうしてもひとりになりたかったんだ」
家出は、ただの逃避だったと、夫は認めました。その後、仕事を辞め、生活費のために借金をしていたので合わせる顔がなかった、就職が決まったので家に戻って来たのだと言います。
「そう。あなたは逃げたいときに逃げられていいわね。私は仕事をしながら、たったひとりで双子を育ててきたの。病気になったり、私が怪我をしたり……すごく大変だった。助けてほしいとき一緒にいてくれなかった人に、今さら家族ヅラされてもね」
そう言って、私は夫が帰って来たときのために準備しておいた、記入済みの離婚届を差し出しました。
3年間も放置された私の決断
3年もの間、一度も連絡を寄こさず、妻と子どもを放っておいて、今さら家族になりたいだなんてそんな身勝手な話、許せるはずがありません。子どもたちにとっても夫は「最初からいない人」。今さら「パパだよ」と言われても、ただただ迷惑です。
離婚の意思を伝えると、夫は必死に食い下がりましたが、その後しぶしぶ承諾してくれました。私は夫が失踪していた期間の生活費や養育費などを請求し、のちに離婚が成立しました。
行方知らずだった夫が何食わぬ顔で戻って来たときは、大変驚きましたが、結局私たちは別々の道を歩む選択をしました。自分を優先し、平気で家族を捨てられる人なんて、家族だと思えませんでした。
あれから数年経った今、私は再婚して新しい家族ができました。今はとっても幸せです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
「家にいたくない」「ひとりになりたい」そんな言葉で家事育児の責任を放棄した、身勝手な夫たち。一方は関係を修復し、もう一方は決別を選ぶという対照的な結末でしたが、どちらの妻も「もう我慢しない」と強く決断し、行動を起こした点では同じ。夫の改心を諦めずに導いた妻、そして長い年月を乗り越え、きっぱりと過去にさよならを告げた妻。その強さこそが、新たな幸せを掴むきっかけとなったのではないでしょうか。
夫婦は、困難を共に乗り越えるパートナーのはず。どちらか一方にすべてを背負わせる関係は、いつか必ず破綻してしまいます。相手への感謝と尊重を忘れず、誠実に向き合うことの大切さを改めて考えさせられますね。