こんにちは! 助産師のREIKOです。赤ちゃんがうまくおっぱいを吸ってくれない、乳首に傷ができて痛い……など、直接おっぱいを吸わせられないことがあるかと思います。そんなときは、おっぱいを搾って飲ませてみましょう。
搾乳の方法はいろいろある!
おっぱいを直接吸ってもらえないときには、直接おっぱいを飲ませるのと同じような間隔で乳首のマッサージやおっぱいを搾るようにしましょう。乳首をマッサージすることでおっぱいが作られるようになり、作られたおっぱいを出すことで、またおっぱいが作られるようになってきます。
おっぱいを搾る方法には、手で搾る方法、搾乳器を使う方法があります。搾乳器には手動と電動があります。電動搾乳器の中には、赤ちゃんが直接おっぱいを吸っているような動きでおっぱいを搾ることができるものもあります。レンタルが可能なものもありますよ。
搾乳の保存方法は?
搾った母乳の保存方法についてはガイドラインがあり、そちらを参考に各施設で搾ったおっぱいの取り扱いが決められているのではないかと思います。
ちなみに私が働いていた病院では、搾ったままの状態で常温保存(19~26℃)の場合は6時間以内、冷蔵庫(4℃以下)で5日以内、専用のパックや容器に入れて冷凍したものは3~6カ月以内となっていました。早産で生まれるなどしてNICUに入院している赤ちゃんの場合は、もう少し保存期間が短くなっていましたよ。
搾ったおっぱいを飲ませるには?
搾ったおっぱいをすぐ飲ませる場合は、そのまま飲ませてかまいません。冷凍した母乳パックは、そのまま流水で解凍するのが一番望ましいとされています。急ぐ場合は30℃以下のお湯で解凍します。
解凍した母乳、冷蔵庫に入っていた母乳は、37℃以下の湯煎で人肌程度に温めてから赤ちゃんに飲ませましょう。電子レンジなどで加熱すると、おっぱいに含まれる免疫物質が壊れてしまったり、やけどの危険があるのでおすすめできません。
搾った母乳を飲ませてみよう!
生まれたばかりの赤ちゃんでも、スプーンやカップから飲むことができるんです。赤ちゃんが起きているときに、ママのおひざに乗せて、少し縦抱きになるようにします。
おっぱいやミルクを入れたカップを赤ちゃんの下唇に乗せたら、カップのふちを赤ちゃんの上唇の外側に触れるようにします。赤ちゃんの唇にカップの中身が触れるくらいに少しずつ傾けていくと、赤ちゃんは自分で飲み始めますよ。
スプーンの場合は、赤ちゃんの舌の上にスプーンの下の部分をつけると、自分でちゅぱちゅぱし始めます。ママのおっぱいを直接吸うのがまだじょうずにできない赤ちゃんは、カップやスプーンを使って飲む練習もしてみるといいですよ。
赤ちゃんに直接おっぱいを飲ませるのと同じ間隔でおっぱいを搾るのも、慣れるまではなかなか重労働かもしれません。無理せず、ママなりのペースと自分に合った方法で挑戦してみてくださいね。