食事中、落ち着きのない彼
デートを楽しんだ夜、予定にはなかったですが私から彼を誘い、2人で夕食を食べることに。近くの飲食店に入りました。
食事を始めてしばらくすると、彼が頻繁に携帯を気にしていることに気がついて……。私はそんな彼の姿に違和感を覚えながらも、とくには触れず、食事を済ませて店を出ました。
彼が駅まで送ってくれたのですが、着いて早々彼から「もう電車来るし、ここでいい?」と言われました。そして彼は私の返事を聞くなり、足早に立ち去ってしまって……。
残された私はひとり、ベンチに座って電車を待ちました。
見知らぬ女性が
一息ついてぼんやりしていると、「……あれ? 」と、私はまさかのものを視界にとらえました。
帰ったはずの彼が、駅から少し離れた場所に立っていたのです。そして隣には、見知らぬ女性の姿が。私は見間違いかな?と思いながらも、慌てて彼にメールを送りました。
「今日はありがとう! もうすぐ家に着く?」と。すると、遠くにいた彼らしき男性が携帯を取り出し、触ったかと思えば、同時に私の携帯が鳴ります。「もうすぐだよ!」という短い返信でした。
その瞬間、私はその男性が彼であることを確信しました。
情けない彼の姿
電車は見送ることにし、私は一度改札を出てそっと彼の元へ。彼は私に気づくと、「やばっ!」と女性から自分の手を離しました。隣にいた女性は突然の出来事にあ然としている様子。完全に修羅場に遭遇した……と思いました。
しばらく気まずい沈黙が続いた後、女性が「どうするの?」と彼に問いかけました。しかし彼は動揺して言葉が出ません。その情けない様子に女性は呆れたようで、「……お前、最低だね」と、ひと言残して立ち去っていきました。
そのときは、彼があっけなく見放される姿を目の当たりにして、少し気の毒にも思いました。しかし私もその場に残る理由はなく、何も言わず静かに後にしました。結局、彼は何も言わず、あの女性の正体はわからずじまいですが、彼の様子からして、私という彼女がいながらも、別の女性とも関係を持っていたのか、持とうとしていたのでしょう。この一件を経て、彼との関係は終わったのでした。
彼はこの出来事をきっかけに、少しは人として成長できたのでしょうか。今の私にはもう知る由もないですが、女性に悲しい思いをさせていないことを祈っています。
著者:榊原愛七/30代女性・1児の母。看護師・カウンセラー兼、恋愛エピソードを執筆するライター。
イラスト:にしこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)
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