あるとき、娘と一緒にショッピングしていると、街で女の人と腕を組んで歩く夫を偶然目撃してしまいました。胸の奥に冷たいものが広がり、嫌な予感は確信へと変わりました。それでも「娘のために」と耐えてきましたが、義実家での出来事が決定打となりました。
義実家で娘を小ばかにする夫
義実家に帰省するたび、夫は姪ばかりを溺愛し、娘には冷たい態度を取っていました。
「お前はママに似て要領が悪いな」
「どうして姪ちゃんみたいに、もっとしっかりできないんだ」
そんな言葉を浴びせられるたびに、娘は悔しそうにうつむいていました。
ある日、義実家でまた姪を褒めて、娘を小ばかにするような言葉を投げかけた夫。
「姪ちゃんがテストで100点取ったって! うちの娘は本当嫁に似て出来が悪いからな~」
そう言って笑う夫をじっと見つめ、娘が言いました。
「パパ、いつも家にいないのに、どうして私のことわかるの?」
場が一瞬で凍りつきました。
さらに娘は、「この前パパと一緒にいた女の人、誰? あの人といつも一緒に遊んでて、家に帰ってこないの?」と言ったのです。
夫はしどろもどろになりながらも、青ざめて言い訳するだけ。
義父母は夫に確認もせずに「息子が浮気なんてするはずがない」と、ただ息子をかばうだけ。
そんな夫にも義父母にも、もううんざりしてしまいました。
夫に反撃! 妻の決断は
「娘はすごく優秀だよ? テストも100点をたくさんとってくるけど、あなたは家にいないから、そんなことも知らないよね?」
「離婚しようか。娘を大切にしない父親なんていらない」
それだけを告げ、娘と一緒に義実家を後にしました。
家へ向かう帰り道で、娘が私の手をぎゅっと握り、笑顔で言いました。
「ママ、これからは2人で楽しいこといっぱいしようね」
その言葉に、胸の奥が温かく満ちていきました。
私ははっきりと決意しました。
義実家から戻ったあと、私は夫と何度も話し合いを重ねました。
娘の前で暴言を吐いたこと、浮気を疑われる行動を取ったこと、そして家庭を顧みなかったこと――。夫は最初こそ言い訳ばかりでしたが、やがて観念したように口をつぐみました。
それでも「家族の形を立て直したい」という思いは最後まで見られず、私の心は完全に離れ、最終的に、双方が合意のうえで離婚届に判を押しました。
新しい生活への不安はありましたが、娘と共に生きる未来を守るための決断でした。
不安はあるけれど、娘と一緒なら毎日をきっと乗り越えていけるはず。娘と二人で少しずつ、新しい生活を歩んでいこうと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。