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「母乳不足感」って何?!おっぱいを飲んでも機嫌が悪くグズってばかり…

この記事では、助産院ばぶばぶ・院長の助産師HISAKOさんが「母乳不足感」についてお話ししています。おなかが空いていなくてもおっぱいを欲しがる様子から、母乳不足じゃないのに母乳不足としか思えないという状態を「母乳不足感」というそうです。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師HISAKO
助産院ばぶばぶ院長

総合病院小児科・産婦人科・NICU病棟勤務を経て、地域での助産師活動・出張専門助産院を開業。2006年には来院ケアも可能な「助産院ばぶばぶ」をオープン。2020年に12人目を出産し、ママたちに元気と勇気をおすそ分けすべく母乳育児支援や講演活動、書籍出版など多岐にわたって活動中。
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生後2~3週間頃の赤ちゃんの授乳のイメージ

 

こんにちは。助産院ばぶばぶ・院長のHISAKOです。今日はあまり聞きなれない「母乳不足感」についてお話しします。母乳育児が軌道に乗らない時期のママなら、誰でも感じたことがある不安についてです。

 

母乳不足感とは?

生まれてしばらくは眠りこけてばかりだった赤ちゃんも、生後2~3週間経ったぐらいから急に眠りが浅くなり、おっぱいを飲んでも飲んでも欲しがるようになります。機嫌も悪く、グズってばかり……。

 

母乳不足じゃないのに、母乳不足としか思えない状態を「母乳不足感」といいます。あまりにもグズグズするので、ママは不安になり、本来不要なミルクを補足してしまいます。

 

満腹感を得られるミルクを飲んだ赤ちゃんはストンと眠り、今までの様子と明らかに違う変化に、ママは「やっぱり母乳が足りなかったんだ」と思ってしまいます。

 

おなかが空いていなくても欲しがる

ようやく直母を飲めるパワーがついてくると、赤ちゃんは成長しようとする力強さをむやみにアピールするようになることがあります。あたかも母乳が足りていないようなそぶりで欲しがってばかりになってきたら、スタミナがついてきたのと同時に哺乳力の発達が伴ってきたのかもしれないと考えてくださいね。

 

ただし、本当に飲んでいる量が足りているか、口腔機能が発達しているかは、ママの自己判断は危険です。助産院や母乳外来で赤ちゃんの体重増加率とおっぱいの状態をチェックしてもらい、問題がないかどうか診てもらいましょう。

 

不要にミルクを補足しないこと

ママの「母乳不足感」の多くは、生後2週間目ぐらいから忍び寄ってきます。状況の変化を見極めて、不要な補足に走らないように気を付けてくださいね。

 

母乳は、新生児には新生児に必要な成分が分泌されます。生後半年の赤ちゃんにはそれ相応の成分に変化し、1歳児になっても年齢に適した母乳へと順次適応していくことがわかっています。

 

 

母乳育児は最初からうまくはいかないのが普通です。軌道に乗ってきたかな? と実感するのは、だいたい赤ちゃんが生後3~4カ月を迎えたころでしょうか。それまでは、あわてずにのんびりゆっくり、赤ちゃんが徐々に直母ができるようになるまで、気長に待ってあげてくださいね。

 

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