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「熱が下がらない」健康に自信があった消防士の夫。体調不良が続いた原因とは

消防士として働く夫は、体力や健康には自信がありました。仕事や趣味、実家の手伝いと忙しい日々を過ごしていたある日、体調を崩してしまいました。これまでの経験から、夫は1日寝れば治るだろうと思っていたようですが、なかなか回復しません。もしかして悪い病気なのではと不安になり病院を受診したところ……。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師窪田 徹矢 先生
くぼたクリニック松戸五香院長

獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。
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体力には自信があった夫

消防士として働く夫は体を使う仕事なので、普段から筋トレで鍛えています。そして趣味はロードバイク。自宅周辺を走るだけでなく、時には1日に100km以上もの距離を走っていました。

 

タバコも吸わず、お酒もたまにしか飲みません。偏食でもなく、規則正しい生活を送っているので体力と健康には自信があったようでした。

 

夫が35歳になったとき、内勤への異動辞令が。これまで現場の仕事を続けてきた夫ですが、異動してからはパソコンの前で作業することがほとんど。必然的に体を動かす機会が減ったため、夫のおなか周りには徐々に脂肪が付いていきました。

 

趣味のロードバイクは続けていたこともあり、「また現場に戻ればすぐに痩せるよ」と夫も私も特に太ったことを気にすることはありませんでした。

 

仕事とプライベートの忙しさが重なり

筋トレをする男性のイメージ

 

内勤に異動してから3年がたち、再び現場へ戻るよう辞令が出ました。元々パソコンに向かうより体を動かすことが好きだった夫は、やっと現場に出られると喜んでいました。

 

異動先は上司も後輩も良い人ばかりだったようで、ますますやる気満々の夫。「久しぶりに消防の機材を持ったけど、重すぎて落としそうになったよ」なんて冗談半分で話すこともありましたが、内勤のころよりも楽しそうに出勤していく夫を、私もうれしく思いながら毎日送り出していました。

 

しばらくすると、夫が突然ダイエットを決意しました。詳しく聞いてみると、火災現場での救助活動を想定した大会で、「救助される役」を夫が務めることになったそうです。そこで少しでも体重を減らして、タイムを縮めることに貢献したいのだとか。

 

トレーニングの量を増やしただけでなく、「夜は炭水化物抜き、サラダや鶏肉メインの食事にしてほしい」と言ってきたので、その日から私も夫のダイエットに協力するようになりました。

 

ダイエットに励んでいたあるとき、たまたまプライベートの予定が重なった夫。日曜日にロードバイクの大会に参加して140km走ったかと思ったら、月曜日には遠方の友人に会うために片道2時間のドライブへ出かけたのです。

 

火曜日は出勤して仕事終わりにそのまま実家へ行き、丸1日農業の手伝いをしてきました。消防士は24時間勤務のため、退勤した朝から作業をしていたようでした。

 

すると翌朝、夫がふらふらしながら起きてくるのです。熱を測ると38度台の後半もありました。すぐに夫の職場に連絡を入れ、その日は仕事を休むことに。

 

つらそうではありましたが、これまで体調を崩しても1日寝れば症状が治まることがほとんどだったため、「今日1日休めば明日にはラクになるだろう」と、夫も私も深刻には捉えていませんでした。

 

しかし今回は、翌日になっても熱が下がりません。その日も水分や軽い食事をとりながら、1日中ベッドで過ごしました。

 

 

数日たっても回復しない体調

医師に診察をしてもらう男性のイメージ

 

発熱から3日たっても回復しなかったため、「何か悪い病気なのでは?」と心配になった夫は病院を受診しました。しかし、医者からの診断結果はただの風邪。病気ではなかったので安心はしましたが、風邪でいつまでも仕事を休むわけにはいかないので、翌日から夫は仕事へ。

 

処方してもらった薬は飲んでいましたが、完全に回復しないまま仕事へ行ったこともあり、体のだるさや食欲不振など体調不良の日が続いていました。結局「やっと良くなったかな」と思ったのは、最初の発熱から2週間がたったころでした。

 

これまで健康や体力に自信があった夫ですが、内勤で数年働いていた間に体力が低下したことと、30代後半になったことによる回復の遅さ。それに加え、スケジュールを詰め込み過ぎたことやダイエットのための急な食事の変化。

 

これらが重なり、体に一気に負担がかかったようです。若いときと同じように考え、「これくらいは余裕だろう」と無茶をしたことを夫は反省していました。

 

まとめ

以前の夫は、多少体調を崩してもひと晩寝れば治っていることがほとんどでしたが、今回のことで「もう若くないんだ」と実感したようです。私も夫もアラフォーと呼ばれる年齢になり、同世代との会話では病気や健康についての話題が増えてきました。

 

子どもや家族のためにも長く健康でいられるよう、これからは自分たちの体を過信することなく、規則正しい食生活と無理のない余裕をもったスケジューリングをしていこうと、夫は思ったそうです。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:菅田 のぞみ/30代女性。発達がのんびりな男の子と、自我爆発中の女の子を育てている。田舎で暮らしながら育児と仕事に奮闘中。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

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