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突然、耳の聞こえがおかしくなった「聴力が戻らないかも」と不安で耳鼻科を受診した結果

38歳の冬、突然片耳の聞こえがおかしくなりました。仕事も育児も全力で走っていた私を襲った病気とは……。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師高島雅之先生

日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本睡眠学会専門医。金沢医科大学医学部卒業。金沢医科大学耳鼻咽喉科で講師を務めたのち、2006年に開院。「病気の状態や経過について可能な範囲でわかりやすく説明する」ことをモットーに地域医療に従事。『宇都宮睡眠呼吸センター』を併設し睡眠医療にも携わる。
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冬の朝に起きた耳の異変

私はフルタイムで働くワーキングマザーで、毎日がとても充実していました。平日はしっかり働き、休日は子どもとたっぷり遊ぶ、そんな日々にやりがいを感じ、楽しく過ごしていました。けれど、少しずつ体が疲れていることには気付いていませんでした。

 

そんなある日、冬の朝のことです。急に耳の聞こえがおかしくなりました。テレビの音は水の中で響いているようにぼやけ、自分の声も変に反響して聞こえたのです。

 

不安に駆られて耳鼻科へ

私は子どものころから耳が弱く、中耳炎によくかかっていたので「またその類かな」と思いました。しかしネットで調べると、「突発性難聴かもしれない」「早く治療しないと聴力が戻らない可能性がある」という記事を目にして不安になり、土曜日でしたが慌てて開いている耳鼻科に駆け込みました。

 

診断の結果、左耳の低音だけが聞き取れていないとのことで、すぐに投薬治療が始まりました。ステロイド薬を毎日服用しましたが、1週間たっても改善せず、「もう一生このままなのか」と気持ちが沈んでいきました。

 

その後、ステロイドの点滴や、体内のリンパ液の循環を良くする薬(イソバイドシロップ)も試しましたが、なかなか回復の兆しが見えず、不安と諦めが入り混じる日々が続きました。

 

 

1カ月後に訪れた小さな兆し

そんなとき、耳の中で「コポコポ」と泡が弾けるような音がして、それが何度か繰り返された後、少しずつ左耳の聴力が戻ってきたのです。発症からおよそ1カ月後のことでした。本当にほっとしましたが、その後も体調が悪いときには耳が塞がるような感覚が出ることがあります。さらに診断で、突発性難聴ではなくメニエール病(内耳にリンパ液が過剰にたまることで起こる病気)とわかりました。

 

まとめ

あの体験を通して、私は「頑張りすぎない」ことの大切さを学びました。仕事も育児も少し余裕を持ちながら続けることが、心身を守るために必要なのだと思います。耳の違和感は小さなサインでも見逃さず、これからは自分を労わりながら生きていきたいです。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:鴨下なな/50代女性・会社員

イラスト/エェコ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)

 

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