出会いは働いていた夜のお店だった
私が20代のころに働いていたスナックで出会った彼は、少し見た目が怖くてヤンキー系でした。
当時の私は悪ぶったヤンキー系に憧れていました。また、外見からは想像できないやさしい部分にも惹かれ、気づいたころにはチャラい彼にハマっていたのです。
同い年や地元が近いことが共通点となり、次第にスタッフと客の関係だけではなく、お店終わりにドライブや彼の家に行くなどプライベートでも関わりが増えていきました。
「お金貸して?」「奢って?」
やさしい彼は付き合う前から奢ってくれたり、プレゼントをくれたりと尽くしてくれていましたが、彼とカップルになったあともそれは変わりませんでした。
しかし、カップルの関係に慣れてきたある日、彼は「仕事の道具が買えない」「スマホ代が払えない」など、理由をつけて急にお金を求めてくるように。それまでは彼がすべて出してくれていたため、本当に困っているのかと、私は彼を心配してお金を渡していました。そういったことが何度も増えていき、勝手にクレジットカードを使われていたこともありました。
別れと同時に逃げた彼
次第に、お金がきっかけとなって喧嘩が増えていきました。彼との関係も徐々にすれ違っていくように。彼と連絡が取れず会えない日々が続いていたものの、彼は近くのスナックによく遊びに行っていたよう。そのため、女の子などから毎日のように彼の話を聞いていました。
その際、衝撃の事実を耳にしてしまいました。なんと、私から受け取ったお金は他の飲み屋の女の子に使っていたようなのです。お店で使うだけではなく、同伴やアフター、ホテルなどに使われていたという事実までも。
結局、彼との関係はそのまま喧嘩別れで終わりに。その際、これまでのお金を返してもらうことを約束しましたが、最終的には逃げられてしまい、お金を返してもらうことはできませんでした。
どれほど大好きな相手で「何とかしてあげたい……!」と思っていたとしても、簡単にお金の貸し借りをしてはいけない、と自分の経験から感じています。返すと言っていたとしても多くの場合、返ってこないことがほとんど。もし私と同じような状況に陥っている方がいれば、お金を渡すのであればあげたつもりで、必要以上に渡すことはやめるべきと、声を大にして言いたいです。
著者:柳瀬蓮/30代女性・元キャバ嬢ライター。約10年、夜職に勤務しその経験を基に現在はコラムやエッセイ・シナリオライターとしてさまざまな記事や脚本を執筆している。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)
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