教えてくれたのは、青果のプロ「小林青果株式会社」
福岡で創業74年、青果の生産者と小売店舗のバイヤーの間をつなぐ「仲卸(なかおろし)」の事業を展開している小林青果株式会社。
九州各県はもちろん、全国各地から旬の食材や特性の強い商品を仕入れ、お客様へお届け。ここ数年で小売店舗も9店舗まで展開し、公式インスタグラムやnoteで、野菜の豆知識や生産者さんのイベント情報などを発信。
安全で安心できる食品だけでなく、作り手の思いや熱量、消費者の期待、販売店の信頼、すべての人の笑顔と心をつなげられるよう活動中。
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【豆知識】舞茸の名前の由来
諸説ありますが、山で見つけた人が「舞い上がって喜んだ」ことからその名がついたといわれています。
舞茸はポリフェノールやβグルカン、ビタミンDなどを豊富に含むともいわれ、キノコ類の中でも栄養価が注目されている食材です。
スーパーで「新鮮な舞茸」を見抜く3つのコツ
おいしい舞茸のルックスは、スーパーでライバルたちに差をつけてアピールしているはずです。実際にはどう見分ければいいのでしょうか?
①大株で軸が太く、どっしり感がある
新鮮な舞茸は株全体に力強さがあり、軸が太くしっかりしているのが特徴です。株が大きいほど肉厚で、調理しても歯ごたえのある食感が楽しめます。
②茶色と白のコントラストがくっきりしている
傘の茶色と軸の白のコントラストが鮮明で、全体が若々しく生き生きと見えるものがベストです。
③傘の表面に自然な光沢、裏側はツルツルなめらか
表面には自然な光沢があり、裏側はツルツルしていてなめらかなものを選びましょう。
さらに袋越しにごく軽く押しても崩れる気配がなく、むしろ弾力があるものは鮮度抜群。調理したときに香りが立ち、シャキシャキとした食感をしっかり味わえます。
※売り場にある舞茸を傷つけないようにご注意ください。
これは要注意!舞茸の買い控えサイン
一方で、鮮度の落ちた舞茸にははっきりとしたサインがあります。
①小分けされていて軽い
小分けで軽いものは水分が抜けており、食感がパサついていることが多いです。
②袋に「水滴」がついている
▲編集部が行ったスーパーでは、同じ産地の舞茸でも水滴に差がありました
パッケージ内に水滴がついている場合は要注意。湿気で傷みが進み、香りや風味が落ちています。袋を持ち上げたときに湿っぽく重たく感じるのも劣化の証拠です。
③傘がしなびて黒ずんでいる
傘がしなびて張りを失ったものは、野菜がクタッとするのと同じように食感が期待できません。黒ずんでいるものは酸化が進み、香りが抜けている状態です。
④傘の裏の「斑点」が目立つ
傘の裏に白いボツボツが目立つものは、鮮度が落ちているサインです。
買ったまま放置はNG!購入後に役立つ「鮮度を保つ保存法」
舞茸は水分に弱く、買ったまま放置するとすぐに変色してしまいます。長持ちさせるには保存法も大切です。
冷蔵保存(保存目安:3〜4日)
パッケージから出して小分けにし、キッチンペーパーや新聞紙で包んでポリ袋に入れ、野菜室で保存します。
冷凍保存(保存目安:約1カ月)
石づきを落として小分けにして保存袋へ。その際、使う長さにカットすれば時短につながります。
空気をしっかり抜いて密閉し、使う時は凍ったまま調理するのがポイント。
まとめ
今回は、青果のプロに「スーパーで失敗しない舞茸の選び方&保存方法」を教えてもらいました。
新鮮な舞茸は「ルックス」で簡単に見分けることができます。さらに正しい保存法を知っていれば、購入後も美味しさを長く楽しめますよ。
次にスーパーで舞茸を手に取る時には、ぜひこの“舞茸ルックス診断”を試してみてくださいね。