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「要精密検査です」ついでの検査で判明した予想外の診断結果に震えた日【体験談】

ある日、風邪をひいて耳鼻科で抗生物質を処方されました。しばらく服用していたところ、副作用でカンジダ腟炎(腟内の常在菌バランスが崩れることでカンジダ菌が増殖し、かゆみや白いおりものなどが起こる真菌による感染症)になってしまいました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
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ついでにおこなった検査で…

実は、以前にも抗生物質を飲んだことで同じ症状が出たことがあったため、婦人科を受診することにしました。

 

診察の際、医師から「子宮頸がんの検査、しばらくしていませんよね? ついでに検査しておきましょう」と言われました。そういえば、もう2年以上も検査を受けていなかったことを思い出し、そのままお願いすることにしました。

 

そして1週間後、カンジダの経過観察で再び受診した際、子宮頸がん検査の結果が「要精密検査」と伝えられたのです。まったく予想していなかったため、「まさか自分が……」と頭が真っ白になり、ショックで言葉が出ませんでした。

 

拭いきれない不安

医師の説明では、「中高度異形成(子宮頸部の細胞が正常とがんの中間段階で異常に変化している状態)の可能性があるけれど、すぐにがんというわけではありません。炎症が原因で偽陽性になることも珍しくないですよ」とのこと。それでも不安は消えず、すぐに大きな病院で精密検査を受けることになりました。

 

結果が出るまでの2週間は、本当に長く感じました。同年代で子宮頸がんの円錐切除手術を受けた友人がいたため話を聞いたり、ネットで体験談を読んだりしては、気持ちが沈む日々。待つことしかできない時間が、これほどつらいものだとは思いませんでした。

 

 

ワクチン接種の重要性

そして迎えた結果説明の日。医師から告げられたのは「異常なし」という言葉でした。「初回の検査時に子宮内で炎症が起きていたため、要精密検査という結果になった可能性があります。精密検査で採取した細胞には異常が見られませんでした。ただし念のため、4カ月ごとに検査を続けましょう」と説明され、心から安堵しました。

 

それまで私は「子宮頸がんは自分には関係ない」と思い込んでおり、正直なところ知識もほとんどありませんでした。ワクチン接種が推奨されるようになったのも私が大人になってからで、自分は接種していません。ワクチン接種で100%予防できるわけではありませんが、今回の経験を通して、これからは娘にはぜひ接種を受けてほしいと強く思いました。

 

まとめ

もしあのときカンジダ腟炎で受診していなければ、検査を受けようとは思わなかったかもしれません。今回のことをきっかけに、検診の大切さを実感。何も異常がないうちから、年に一度は必ず受けておきたいと心から感じました。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:清水姫乃/30代女性・主婦

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)

 

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