警察官から告げられた驚きの言葉
気持ちのいい秋晴れの日、3歳の娘と手をつないで近所を散歩していました。葉っぱを拾いながら、娘が笑いかけたりしていた、そんな穏やかな時間でした。そのとき、すぐそばにパトカーが静かに止まり、警察官がこちらへ向かってきたのです。
最初は「何か事件でもあったのだろうか」と心臓がドキッとしました。警察官は穏やかな口調で、「近隣で不審者の通報がありまして」と言いました。
とっさに娘の小さな手を強く握りしめ、不安な気持ちで次の言葉を待ちました。しかし、続けて告げられた言葉に、今度はまったく違う意味で心臓が凍りつきます。
「子連れの女性、という特徴でして……」
「え……? 私が疑われているってこと?」頭が真っ白になりました。まさか自分が疑われているなんて、すぐには信じられなかったのです。私は少し震える手でバッグから身分証を取り出しながら、今日のこれまでの行動を説明しました。
幸い、警察官の方はすぐに状況を理解してくださり、「大変失礼いたしました。ご協力ありがとうございます」と、とても丁寧に対応してくれました。
私の緊張が伝わったのか、娘は私の服の裾をぎゅっと握りしめ、不安そうな顔で警察官を見上げていました。そんな娘の様子に気づいた警察官の方が、かがんで目線を合わせ、「こんにちは。怖がらせてごめんね」と、にこやかに話しかけてくれたのです。そのやさしいひと言で、娘だけでなく、私の心もふっと軽くなるのを感じました。
突然の出来事に一瞬ドキッとしましたが、私にとって大きな学びとなった出来事でした。何より、不安がる娘に警察官の方がやさしく接してくれたことで、「警察の人は、私たちを守ってくれる頼もしい存在なんだよ」と、言葉だけでなく、実際の経験として娘に伝えられたことが一番の収穫だったと感じています。
著者:石原かこ/30代女性/子どもは4歳で女の子。時短だが会社員。趣味は音楽をきくこと。
イラスト:たかだきなこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)
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