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「ママ、助けて!」夜勤中に6歳娘から電話⇒帰宅すると夫は不在で…“亡くなった義母”が玄関先に!?

私は会社員の夫と、5歳になる娘との3人家族。看護師として病院で働いています。最近、病院の人手不足が深刻で、夜勤を始めるべきかどうか迷っており……。夫は「そんな状態なら転職すればいいじゃん」と軽い口調で言いますが、今の病院は自宅から近く、通いやすいこともあって決断できずにいます。

「まさかまた…?」夫の言葉に胸騒ぎ

ところが、夫は急に「お前が自宅から遠い病院に転職したら、娘に何かあってもすぐ駆けつけられるかわからない」と言い出しました。私はなんとなく嫌な予感がして、「まさか、またギャンブルにハマってるんじゃないの?競馬もパチンコも、もうやらないって約束したはずだけど」と言うと、夫は慌てて「ギャンブルはもうやってない!仕事が忙しいって意味だよ!」と否定しました。

 

その言葉を聞きながら、私はかつて夫の浪費癖に苦しんだ日々を思い出していました。すると夫は笑いながら「もう無駄遣いしない。信じてくれよ。あのときのお前、めちゃくちゃ怖かったもんなぁ」と言い、私は穏やかに「悪いことをしなければ怒らないわよ。もうあのときのことだって怒ってないし」と返しました。

 

すると夫は「さすが、心が広いな。うちの母親にも見習ってほしいよ」とつぶやきました。夫と義母はささいなことがきっかけで仲違いし、今も疎遠なまま。ほとんど絶縁状態です。「仲直りできないの?」と聞くと、夫は「もう無理だろ。あっちが意固地になってるし。別にこのまま絶縁でもいいよ。俺には大事な家族がいる。それだけで十分だから」と軽く言い切りました。その言葉に、私はなぜか少し胸が痛みました。

 

夫「まずいことになった」のひと言に衝撃

2カ月後、出勤の準備をしているとき、夫が険しい表情でスマホを見つめているのに気づきました。「どうしたの?」と声をかけると、彼は小さくため息をついて言いました。「どうしよう、まずいことになった……。うちの母親が亡くなったらしい」

 

思いもよらぬ言葉に、手に持っていたバッグを落としそうになりました。「えっ?!お義母さんが……?」夫はうなずき、「さっき、親戚から連絡があったんだ。ちょっと実家に行ってくる。2、3日戻らないけどいい?」と言いました。私は「もちろんいいけど、私も行かなくていいの?お葬式するんでしょ?」と尋ねると、夫は首を横に振りました。

 

そして夫は、「お前は仕事があるだろ?それに母親とはほとんど縁を切ってたし、わざわざ休んでまで来ることないよ」と話します。「そっか……でも本当にいいの?」とためらうと、「いいんだって。葬式は身内だけで小さく済ませるつもりだから、俺だけで十分だよ。それに、うちの親戚はみんな曲者ばかりだから……連れて行きたくない。絶対に嫌な思いをするから」と言いました。私は迷いましたが、夫側の親族と付き合いがないこともあり、「じゃあ、任せるね」とうなずきました。

 

その後、夫はぽつりと「それにしても、人が亡くなるとお金がかかるんだな。葬儀代に、お寺への支払い、火葬費用……」とつぶやきました。私は夫がギャンブルにハマったとき、お小遣い制にしたことを思い出し……。続けて夫が、「それと、これから何度かお金が必要になるかもしれない。実家の片づけとか、いろいろ出費があるだろ?」と話しました。私は少し考え、「じゃあ、いつでもお金を下ろせるように、使っていなかった口座にお金を振り込んでおくね」と提案。「無駄遣いはダメよ」と念を押すと、「わかってるって」と夫は軽く返しました。

 

 

娘から「外におばあさんがいる」とLINEが!?

1年後、娘が小学生になったのを機に、私は夜勤を始めました。今日はその夜勤の日。ふとスマホを見ると、娘から「ママ、今どこ?」というメッセージが届いていました。「パパはいない」というので慌てて電話をかけると、娘は「パパは出かけたよ。さっきパパが出ていく音が聞こえた」と答え、さらに「誰か来たみたい。外におばあさんがいる。モニターで見た」と言うのです。私は「出ちゃダメよ」と伝え、娘を安心させながら「すぐ帰るからね」と約束しました。

 

しばらくして自宅に戻ると、夫が帰宅していました。私は「娘をひとりにして、どこへ行っていたの?一体どういうつもり?」と問い詰めました。夫は「近所の朝までやってる飲み屋にいただけだよ」「電話は充電が切れてた」「娘はもう小学生なんだから留守番くらいできるだろ」と言い訳を並べます。私は、娘がひとりで家にいるときに来客があったことを伝え、「そんな時間に誰が来るの?」とさらに問い詰めました。

 

すると夫は顔色を変え……外にいたのは「自分の母親」だと言うのです。私は混乱しました。義母は1年前に亡くなったはずでは?「どういうこと?お義母さんが亡くなったのは嘘だったの?」と詰め寄ると、夫は表情を曇らせました。追及を続けると、夫はついに白状しました――。この1年の間、義母が亡くなったと偽り、葬式代などを名目に私からお金を引き出し、さらに「生活が苦しい」などと嘘をついて義母からもお金をだまし取っていたのです。

 

突然やって来た義母に驚いた夫は隙を見て家を飛び出し、その結果、娘がひとりになってしまったとのことでした。義母と絶縁したという話も嘘で……返済を求めてわが家にやってきたようです。そして、お金はやはりギャンブルに使われていました。私は怒りをこらえながら、「これまで使ったお金を用意できないなら、離婚する!」と夫に告げました。

 

 

「金の用意ができた!」と夫から連絡が…

それからすぐ、夫から「金の用意ができたよ!」と弾んだ声で電話がありました。どうやら、消費者金融や友人からお金を借り、義母に借りた分だけは返せるとのことでした。私は一瞬考えてから、「お義母さんの分だけ?じゃあ、離婚ね」と伝えました。夫は「待ってよ!いきなりそんなにたくさんのお金を用意するのは無理だって!」と声を荒らげましたが、私は冷静に「約束は約束よ。離婚は決まり。裁判をして、慰謝料と養育費を請求します」と告げました。

 

夫は「反省してる」と繰り返しながら、「そもそも離婚なんかしたら娘がかわいそうだろ!それに、母親ひとりで育児するのはすごく大変なんだぞ!」と叫びました。私は笑って、「これまでだって十分大変だったわよ。あなたは育児に協力的じゃなかったでしょ? それどころかお金を使い込み、娘を置いて深夜に出かけてたじゃない。あなたが実家に戻るなら、むしろ今までより安心だし、ラクになるわ」と言い切りました。

 

「でも……娘が寂しがるという意味でも、離婚はやめたほうがいいと思うんだけど……」と弱々しく言う夫。私はため息をつきながら、「寂しい?娘はあなたがいなくても全然寂しくないって言ってたわよ。『パパはいてもいなくても同じ』だって」と伝えました。しばらく沈黙が続いたあと、夫は「母さんは……金を返したら俺のこと許してくれるかな……?」とつぶやきました。私は短く息を吐き、「あなたとは完全に絶縁するそうよ。『失望した。二度と顔を見せるな』って言ってたわ。これで天涯孤独になるわね」と静かに言いました。

 

その後、夫とは正式に離婚が成立。慰謝料は彼の車などを売って支払ってもらいました。私は娘とともに実家へ引っ越し、今は穏やかで平和な毎日を過ごしています。

 

◇ ◇ ◇

 

一度の過ちは許せても、繰り返される嘘までは受け入れられませんよね。信頼は、言葉ではなく「行動」でしか取り戻せないもの。そして、大切なものを守るためには、勇気を持って“決別”を選択することも必要なのかもしれませんね。

 

【取材時期:2025年9月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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