現在、夫と1歳6カ月の娘とアメリカの中西部に住んでいます。アメリカで出産したため、産後に日本から両親に手伝いに来てもらうこともできず、夫婦2人だけでの子育てスタートでした。最初から焦ってばかりの毎日。ふとしたきっかけで付け始めた授乳とおむつ交換の記録が習慣になり、記録することで自分自身を評価できた体験をお伝えします。
どうして泣き止まないの? パニックの毎日
アメリカの病院では産後2日経たないうちに退院し、帰宅後も夫婦2人だけの子育てになりました。まだまだ何もわかっていない私たちは、とにかく泣き続ける娘に焦るばかり。30分前におっぱいをあげたし、おむつも濡れていないし、泣き止まない理由がわからない! そんなふうに頭を抱えていました。
そんなときにふと、病院で渡された授乳とおむつ交換の記録シートを思いだしました。それがあることでどうなるのかはわからないけれど、またつけてみようと思い立ち、病院でもらったものは4日分しかなかったので、それに紙を足してまた記録し始めました。
続けていくことで自分の頑張りを再認識!
まずは、とにかく何も考えずにただただ記録していました。いつおむつ交換と授乳したかをだいたいの時間でメモしていったのです。記録用紙を授乳時に使用していたソファーの横に置いて、すぐにメモできるようにしていました。
最初の1カ月は授乳が30分おきになることもありました。2カ月、3カ月と記録を続け、過去の記録を見ていくと授乳回数が安定していくのがわかったり、「今日はいつもより回数が多いな! 私頑張ったな!」と自分を振り返れるようになっていきました。
記録を見てニンマリ、そして不安も和らぐ
離乳食を始めてからは、簡単な食事の記録も追加するようになりました。そのころからは「1歳の誕生日までこの記録を続けよう! それまで授乳を頑張ろう!」という目標ができていました。ただの走り書きの記録でしたが、習慣になると「書かなくちゃ!」という気持ちも起きました。
自己満足なのですが、あとから見返してみて、あのときは頑張ったなとニンマリすることもありました。そして何より、この記録は自分の頑張りを確認して不安を和らげるとても良いツールになったと思います。
夫婦2人だけで挑んだ海外での慣れない子育て。不安や焦りの毎日でした。しかし、授乳とおむつ交換の記録で、日々の振り返りができ、子どもの世話に対する不安を和らげる良い材料になりました。記録は1歳の誕生日まで続けることができました。
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監修/助産師REIKO
著者:岡みちこ
アメリカ中西部の小さな町で日本人の夫と1歳の娘の3人暮らし。アメリカの子育て事情や、自身の妊娠・出産・子育てに関する体験談について執筆中。